働き盛りの人の「親に介護が必要になったら」
今回のテーマ「介護が必要になった時の相談窓口」 No.2 発行5/25/2021
前回はどのような時に介護が必要になるかを説明しました。今回は、その相談窓口先です。介護者(多くは家族)にとって、これまで経験したことのない下の世話(排泄)や慣れない食事の世話、入浴介護が毎日続きます。
そのような介護者にとっては、まずは地元の「地域包括支援センター」に相談して下さい。この組織は公的機関で親の住所地の中学校区に一つはあります。適切な助言や介護支援が受けられます。(図 2-1.)
(図 2-1.)
その時、適切な助言や介護支援をしてくれるのがケアマネジャーです。(図2-2)
ケアマネジャーはどのような方法がその人にとって最善の介護かをケアプランとして作成してくれます。特に、在宅で介護を続ける被介護者やその家族にとって大変大きな力となってくれます。
(図2-2)
病気や怪我で退院後の相談先は、病院内の医療相談室になります。一人で迷わず、周りの人に声をかけて適切な相談先をみつけるようにしましょう。(図 2-1.)
また、認知症が見られた時は、まずは「かかりつけ医」に相談しましょう。そこから、認知症の専門医がいる認知症疾患医療センターを受診していく道筋もあります。認知症は、現代の医学では根本的な治療薬は開発されていません。認知症の症状の緩和をしてくれる薬を選択していくことが肝心となりますので、早めの相談、医療機関の受診(図2-3.)がよいでしょう。
(図2-3.)
以上