時代が変わっても生きるメッセージ(3)

リーダーへの心得 (9)

  • 「才能とは、もっとも高く、もっとも広い意味においていえば、生きる力なのです」(ボリス・パステルナーク『ドクトル・ジバコ』[新潮文庫])
  • 芸術というのは、

「芸術も経営も根は一つ。心を満たすために、価値を認めた人が対価を払う。自分の情感をほかの人と共有しようと、表現するのが芸術だと思うんですよ       (ドイツ演劇界で屈指の舞台美術家 ベルト・ノイマン)

  • 企業の社会的責任(CSR)の本質は、いかに本業に徹し消費者や社会に必要とされ続けるかだ。 (積水ハウス社長 和田 勇)
  • リーダーとは

豊かさの創造に挑戦し続ける人たち、またそうした生き方に共鳴し憧れを持つ人たち (川島 蓉子 「伊勢丹な人々」)

  • 先生というのは

出会う以前であれば、「偶然」と思えた出会いが、出会った後になったら「運命的必然」としか思えなくなるような人のことです。                        (内田 樹 『先生はえらい』[筑摩書房])

  • 育成とは、要するに既存商品の新しい魅力の発掘と売り方の開発である。(アサヒビール)
  • 「正義は大建築の全体を支持する主柱である。それが除去されるならば、人間社会の偉大で巨大な組織は、一瞬に崩壊してばらばらになるに違いない」   (アダム・スミス『道徳感情論』[岩波文庫])
  • ブランディングとは、強いアイデンティティを創造すること

(セルジオ・ジーマン『そんなマーケテイングならやめてしまえ』[ダイヤモンド社])

  • 「象徴的貧困」とは、

過剰な情報やイメージを消化しきれない人間が、貧しい判断力や想像力しか手にできなくなる状態をさすという。  (フランスの哲学者ベルナール・スティングレール)

  • ブランドとは常に一定の特徴、価値、サービスを売り手が買い手に提供することを約束するもの(フィリップ・コトラー)
  • 「社風」は企業のバランスシート(貸借対照表)にのらず、金額にも換算できない。そんな「見えざる資産」。
  • 「絵のモチーフといえば具体的な物にばかり光が当たるけれど、物が存在するには周囲の余った空間も同じくらい大切。不必要と思われているものが本当は大事だってこと、人生でもあるなあって」   (吉澤 美香 画家)
  • 創造性とは、今まで結びつくと考えられなかった事柄と事柄や、思想と思想を結びつけて成功することだ。  (アメリカの心理学者)

 

リーダーへの心得 (10)

  • 知られているものから知られていないものへと進むのでなければ、人は何事も学ぶことはできない。      (クロード・ベルナール 、生理学者)
  • 「もの造り」とは、人口物(設計されたもの)を通じて顧客を満足させる産業活動全体を指す。                                         (東京大学教授 藤本 隆宏)
  • 「勝ち残る企業」とは売り上げや利益の伸びが業界平均や競合他社より高く、右肩上がりが読めている。 顧客に評価され、感謝されている。 社員が金銭的、精神的な充実感を味わいながら仕事をしているという感じのピカピカ企業のこと。  (元ジョンソン・エンド・ジョンソン社長 新 将命)
  • 理論とは、

フィクションとしての仮説であり、それに賭けることでなければならない。そして、賭けるからには大胆に賭けなければならないのです。言い換えれば、スペキユラィブ(思弁的)な理論とは、理論的なスペキュレーション(投機)なんですね。                    (ジャン・ボードリャール、フランスの社会学者)

  • このころになると、「週刊朝日」には、ひとつの「型」ができあがった。雑誌の「型」というのは、不出来な部分があっても、大方の読者に損をしたと思われない安定感を意味する。

雑誌の種類を問わず、創刊編集長は、この「型」をつくるのに四苦八苦する。

扇谷の功績は、まったく前例のない週刊誌の「型」を創り出したことにある。

 (高橋 呉郎 『週刊誌風雲録』[文春新書])

  • 進歩というものは

当たり前とされていることに、いつも挑戦するということだ。  (バレンボイム/サイード 『音楽と社会』[みすず書房])

  • 戦術とは、それは一定の時間に敵より強くなる術なのだ。(トルストイ「戦争と平和」)
  • リストラとは、

「困難に直面している会社の組織を大幅に改造し、ふたたび利益を上げられるように変身させる」という意味       (岩井 克人 『会社はこれからどうなるのか』[平凡社])

  • ただ勝ちたい。だから鬼になる。欲深きは野球だけ。「不思議だよ」 (王 貞治)
  • 「数字に強くなければ生産性が上がらない」 (正垣 泰彦、サイゼリヤ社長)

(数字の起源は哲学。物を考える基礎訓練になり、あらゆる職業に役たつ素養といえる)

  • 「これからのリーダーには文化の香りが必要」 (ポリプロ取締役ファウンダー 堀威夫)
  • デジタルの未来は暗い

「小さい時からCDだけを聴いていると、デジタル的な音を本物の音と思い込みかねません。音楽の才能があっても聴覚が鍛えられず、才能が開花しないかもしれないのです。これでは偉大な芸術は生まれません。写真でも、デジタルカメラよりも銀塩フィルムで撮影したものに温かみがあり、ずっときれいですよ」  (日興コーディアルグループ会長 金子昌資)

リーダーへの心得 (11)

  • 「どうやったら明るくのびやかな気分をもって、勢いよいよくのびやかに生きられるか」を模索している方にお薦めの本が、幸田露伴の「努力論」(岩波文庫)です。
  • 会社とは、製品やサービスを生むばかりでなく、目に見えない「信用」をつくる場でもある。
  • 「100%を目指したのでは、1%がそこらのミスをする。120%の良品を目指せ」       (本田 宗一郎)
  • 経営とは、人が人を動かすということだと思います。    (ボーイング会長兼CEO、ジェームス・マソクナーニ)
    • 『お金がすべて』という人にはない品格が、寅さんにはある  (山田洋次)
    • 「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」 (井上 ひさし)
  • 企業価値とは、継続的に安定的なキャッシュを生み出す力である

                                                 (神戸大学教授 三品 和弘 「経営は十年にして成らず」)

  • 「時計の針を戻すのは無理だが、やはり理想はアマチュア精神」  (君原 健二)
  • 「経営者は、ブランド価値とは企業が消費者に提供する、あたり前の安全とクライシス時の対応が基本であることを再認識する必要がある」

(スカンジナビア航空 日本地区総支配人 アーランド・オルセン)

  • 知的資産

企業が保有するビジネスモデル、経営者や従業員の能力、特許などの知的財産、顧客との取引関係と言った無形資産の総称

  • 戦とは、不思議なものである。まず、勝敗が生きものだとしか思えない。 指揮官の性格や、その人生までが滲み出してくる。             (北方 謙三 「揚家将」 PHP文庫)
  • 「運命は勇者に微笑む」    (古代ローマの諺)
  • 大切なのは、答えのない人生を生き抜く力 –

※ 優秀なマネジャーとは、

部下一人ひとりの長所・欠点を正しく理解し、やる気の出るように助言できる人材だと思います。         (マイクロソフト日本法人 M・ローディング社長)

  • ルネサンスとは、

要するに、今でもイタリアの諸都市に満ち満ちているあのわき立つような生の喜びのこと—-今ここで自分が生きているということが本当に幸福に感じられる、そしてこの幸福を思い切り味わっているのだと心から思える、あの感覚のこと -—だと、私は思っている。 <岡田暁生 「西洋音楽史」 (中公新書)>

  • 「ゆっくり行く者は間違いなく行く。間違いなく行く者は、遠くへ行く」 (イタリアの諺)

 

リーダーへの心得 (12)

  • 「(仕事を選んだからには)勉強し、努力し、走らなければならない」  (羽生 善治)

※ 「学ぶ」ということは、ある種の知識や技術を、それを所有しているひとから、何らかの対価と引き換えに授与されること<内田 樹 「期間限定の思想」晶文社>

  • ビジョナリー・カンパニーが進化による進歩を促すにあたって学ぶべき教訓は以下の5点である (3M)
    1. 「試してみよう、なるべく早く」
    2. 誤りは必ずあることを認める
    3. 「小さな一歩を踏み出す」
    4. 「社員に必要なだけ自由を与えよう」
    5. 重要なのは仕組みである。

着実に時を刻む時計をつくるべきだ

  • 艶とは何か

計算できる結果につながらない身のこなしである。

ある人の言葉を借りれば、過程のなめらかさが艶ということになるだろう。

アウトとかセーフとか、そうした結果によって救われないグランド上の振舞い、それが艶である。                          <草野 進編 「プロ野球批評宣言」 新潮文庫>

  • 一流の人間とつき合っていくと人間は一流になる。 <秋山 駿 「信長発見」 朝日文庫>
  • 剛胆とは、

大きな危難に直面した時に襲われがちな胸騒ぎ、狼狽、恐怖などを寄せ付けない境地に達した桁はずれの精神力である       (「ラ・ロシユフコー箴言(しんげん)集」)

  • 経営者の仕事は、

マーケティングや財務などの様々な経営データを見ながら会社の舵をとることである。

※ 真のリーダーとは、「あの人と一緒に働きたい」と思われる人のこと

  • マネジメントの役割

一つに組織の使命を果たすこと、二つに働く人を生かすこと、三つには社会的責任を果たすこと。                                                  (ピーター・ドラッカー)

  • 「挑戦とは誰もができそうもないことに挑むこと」
  • 気概(Thymos)というのは、人間のパーソナリティの中で、自分自身に誇りを感じ、他人から価値ある存在として認められたいと望む部分を指す言葉です。     < (フランシス・フクヤマ 「歴史の終わり」 三笠書房) >

※ コア・コンピタンスとは、ほかの企業が容易に模倣できない独自の差異性を創造し、維持し、拡大していく能力のこと (岩井克人「会社はこれからどうなるか」)

(注意:この資料は1990年代ものです)

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