ついに「緑内障」手術を受けることになった

4/18/2019

遂に「緑内障手術」を受けることになった

北村弘之

社会福祉士事務所

私は65歳。一般的なサラリーマンで言えば、定年後の雇用延長を終えている時期。10年前に独立した前後に視野が狭くなり、いずれは失明の危機にさらされる「緑内障」と診断されました。自覚症状はなく、40歳代以上の20人に一人は潜在的な病気と聞いて当時は驚いたものです。

診断される前の眼圧は一時的に高く、21(正常眼圧は10~20mmhg)でした。そのため「視野検査(欠損している部分がないか調べる)」をおこなった結果、一部に視野障害がみつかり、その後の治療として点薬による治療を10年近くおこなってきました。半年に一回程度の視野検査を踏まえ、点薬を替えたりしましたが、遂に2018年秋に各種の点薬剤の限界が宣告され、この4月に緑内症の手術(左眼のみ)に踏み切りました。

入院一週間前に術前検査を行い、手術当日は10時に入院。午後手術の予定でしたが、医師の都合で入院直後の11:30からとなり大慌て。病院の勝手もわからず、持参した薬の提出、着替え等の整理などを済ませて、いざ手術室です。どんな、手術でもここちよいものはないでしょうが、とりわけ「眼」の手術は、局部麻酔で、しかも光源が真上にあり、医師や看護師の会話が聴こえる不安なものでした。実は、すでに「眼の逆さまつげ」対応の手術を2回しており、最初の時の恐怖がいまだに残っているのです。そのような中で自分では気持ちは落ち着いていたと思われますが、妻によれば顔がこわばっていたそうです。手術時間は50分ほどでしたが、眼の上にあるもの(メスなど)がかすかに映り、まして医師団の声を聴きながらでしたので、手術中は手を強く握り締めており、それに気づくと手をほぐしている自分の様子がわかりました。

手術直後、「おつかれさん 無事終了です」と医師に言われてホットし、妻の待つ部屋に帰りました。その日、痛さとゴリゴリ感(縫った糸があたる)があったものの、疲労感が上回り昼食後は睡眠。そして夜間もぐっすりと眠ることができました。

部屋は4人部屋。結構症状の重い方ばかりで、殆ど一日中ベツト上のようでした。私は予定どおり、5泊6日の入院生活を過ごしました。毎日の検診は、土・日曜日もあり朝7時30分と夕方17時すぎです。大学病院ですので、若い医師による一次診断の他、教授による診断も何回かありました。このような長い入院生活はこれまでなかったのですが、夜間の看護師の働きぶり、そして医師の早朝、土、日の検診と改めて大変な仕事であり、やりがいのある仕事は雰囲気からも察することができました。それは義務感というより、やりがいのある仕事に従事している喜びであるように思えました。このようにして多くの患者を診ることで知見を増やし、受け持った患者の治療方法を左右する仕事になるのでしょう。やはり「場数(臨床)」の多さは診療方針を大きく左右すると思えた次第です。

私の社会福祉士としの相談業も場数が相談内容の引き出しを増やせますが、やり直しが効かないのは医療です。

入院生活は退屈なものと思い、「仕事」を持ち込んだのは正解でした。読み物と書き物に時間を使い、気を紛らわすことでよい時間を過ごせました。ただ、入院生活はこれで終わりにしたいものです。

ちなみに、私が手術した病院は東邦大学医療センター大橋病院でした。(都内目黒区)                             以上

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