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ついに「緑内障」手術を受けることになった

4/18/2019

遂に「緑内障手術」を受けることになった

北村弘之

社会福祉士事務所

私は65歳。一般的なサラリーマンで言えば、定年後の雇用延長を終えている時期。10年前に独立した前後に視野が狭くなり、いずれは失明の危機にさらされる「緑内障」と診断されました。自覚症状はなく、40歳代以上の20人に一人は潜在的な病気と聞いて当時は驚いたものです。

診断される前の眼圧は一時的に高く、21(正常眼圧は10~20mmhg)でした。そのため「視野検査(欠損している部分がないか調べる)」をおこなった結果、一部に視野障害がみつかり、その後の治療として点薬による治療を10年近くおこなってきました。半年に一回程度の視野検査を踏まえ、点薬を替えたりしましたが、遂に2018年秋に各種の点薬剤の限界が宣告され、この4月に緑内症の手術(左眼のみ)に踏み切りました。

入院一週間前に術前検査を行い、手術当日は10時に入院。午後手術の予定でしたが、医師の都合で入院直後の11:30からとなり大慌て。病院の勝手もわからず、持参した薬の提出、着替え等の整理などを済ませて、いざ手術室です。どんな、手術でもここちよいものはないでしょうが、とりわけ「眼」の手術は、局部麻酔で、しかも光源が真上にあり、医師や看護師の会話が聴こえる不安なものでした。実は、すでに「眼の逆さまつげ」対応の手術を2回しており、最初の時の恐怖がいまだに残っているのです。そのような中で自分では気持ちは落ち着いていたと思われますが、妻によれば顔がこわばっていたそうです。手術時間は50分ほどでしたが、眼の上にあるもの(メスなど)がかすかに映り、まして医師団の声を聴きながらでしたので、手術中は手を強く握り締めており、それに気づくと手をほぐしている自分の様子がわかりました。

手術直後、「おつかれさん 無事終了です」と医師に言われてホットし、妻の待つ部屋に帰りました。その日、痛さとゴリゴリ感(縫った糸があたる)があったものの、疲労感が上回り昼食後は睡眠。そして夜間もぐっすりと眠ることができました。

部屋は4人部屋。結構症状の重い方ばかりで、殆ど一日中ベツト上のようでした。私は予定どおり、5泊6日の入院生活を過ごしました。毎日の検診は、土・日曜日もあり朝7時30分と夕方17時すぎです。大学病院ですので、若い医師による一次診断の他、教授による診断も何回かありました。このような長い入院生活はこれまでなかったのですが、夜間の看護師の働きぶり、そして医師の早朝、土、日の検診と改めて大変な仕事であり、やりがいのある仕事は雰囲気からも察することができました。それは義務感というより、やりがいのある仕事に従事している喜びであるように思えました。このようにして多くの患者を診ることで知見を増やし、受け持った患者の治療方法を左右する仕事になるのでしょう。やはり「場数(臨床)」の多さは診療方針を大きく左右すると思えた次第です。

私の社会福祉士としの相談業も場数が相談内容の引き出しを増やせますが、やり直しが効かないのは医療です。

入院生活は退屈なものと思い、「仕事」を持ち込んだのは正解でした。読み物と書き物に時間を使い、気を紛らわすことでよい時間を過ごせました。ただ、入院生活はこれで終わりにしたいものです。

ちなみに、私が手術した病院は東邦大学医療センター大橋病院でした。(都内目黒区)                             以上

印刷される方はこちら→ついに「緑内症」手術を受けることになった

 

時代が変わっても生きるメッセージ(1)

リーダーへの心得 (1)

※生活態度 = 「生きる目標をどこに置くか、 毎日の生活のリズムをどのように設定するか、他人・社会との関わりはどう有るべきか、自分をどうやって磨き高め豊かにしていくか、などの基本的な問題について考えた上で過ごす毎日の生活のしかた」  (新明解国語辞典・第五版)

・ 上司の役割で一番大事なことは、「チームの構成員をエンカレッジ–勇気つげる、元気づけることです。それには全員がそこに向かっていけるような共通の目標を作る」ことですね。 (松下電器中村邦夫社長)

・ 経営幹部に求められることは、「自主的に考える」ということ。

・経営陣が考えた方針や戦略を、具体的に現場の社員に落としこむ力が弱まっている。(ブリヂストン 渡辺恵夫社長)

※学習とは 「自己啓発による精神の錬磨である」 (P.ドラッカー)

※トレーニングとは「若いときに苦手なことをいっぱいやることです」  (インデックス会長 落合正美)

・リーダーの最も大切な役割とは「進むべき方向をきっちり明示すること」だろう。「組織が常にいいリズムで回るように仕向けることこそリーダーの最大の仕事」だ。(アサヒビール 池田弘一社長)

・「右手にロジック、左手に仮説、胸に信念、心は浪花節、そして、執念の粘り腰」 = 上司のあり方  (ヤマハ発動機 梶川隆社長)

  • マーケテイングの役目は、「エンジニアの思いをお客さんに伝えること」

  (ソニースタイル・ジャパン 佐藤一雅社長)

・「ビジネスに関する感性とは何か」を考えると、僕は人を巻き込んでいく力だと思う。(藤巻幸男 福助社長)

・「ブランドは、マーケテイングの道具ではなく、利益ある成長のためにある」(カルロス・ゴーン)

・「好奇心の満足に従事する仕事」はいくらやってもいやにならない。 (タウシッグ 米国経済学者)

・上司の一番の役割は何か 「多少の独断と偏見があっても早く結論を出す」

・結論なき組織はメンバーがいかに優秀であっても動くことはできない。(キャノン販売 村瀬治男社長)

  • 「発明とは、驚きである」 (通信衛星の父 J・R・ピアース)

 

リーダーへの心得 (2)

※ イノベーション = その本意は文字通り「新しいやり方」であり、技術に限らず組織や販売など人間の活動全般にかかわるものである。  (高知工科大学副学長 水野博之)

  • 課長の仕事は何か

商品、技術など事業の「競争力を強化すること」に尽きる。  (HOYA CEO鈴木洋)

※ マネジャーとは自分が預かっているヒト、モノ、カネの経営資源を使って最大限の成果を引き出す人

リーダーとは、経営資源の中でもとくにヒトを活かせる人。目標に向かって部下をリードしていける人のことです。                 (オムロン社長 作田久男)

  • スーパーエリートの条件
  • リーダーシップ            (スピーチ力を含む指導力)
  • フェアネススピリッツ             (指導者としての公正な精神力)
  • ディシプリンとセルフコントロール  (規律に裏づけられた自己抑制力)
  • モラリティ (指導者としての確固たる倫理力)
  • ノブレス・オブ リージ            (社会奉仕精神)

(人材育成機構 取締役高橋鍵彌)

※ 「いいビジネスモデル」とは何か    (市川アソシエイツ代表 市川周)

お客から銭(マネー)がいきおいよくとんでくるビジネスモデルがいいモデルだ。

  • リーダーには二つの心構えが求められる          (米ゼネラル・エレクトリック会長 イメルト)

一つは断固たる勇気と変革を進んで起こす力。もう一つは将来を楽観視できることだ。

※ 「最強ブランド」の条件    (LVMHモエヘネシー・ルイウ゛イトン社長 ベルナール・アルノー)

・永続性 ・強力なキャッシューフロー(現金収支) ・安定成長

  • 「個人-己を述べることが、そのまま世界を語ることにつながる者、それが詩人というものだ」  (トーマス・マン)
  • 「大学というところは学問へのきっかけを作る場所である。少なくともその雰囲気に触れ、生半可な学問と真の学問との区別くらいを覚えるところである」 (北杜夫 「どくとるマンボウ青春記」)
  • 経営をよくするということは、バランスシートをよくすることなんです (キャノン社長 御手洗冨士夫)

※ 芸とは、「他人が簡単にできないことを、そつなく効率的にやって見せたり、他人がちょっと真似することのできない技を人前でやって見せたりするスマートなパフォーマンス」です。 (「新明解国語辞典」 (第六版))

※ 医学とは、「患者を医やす学問」と言う意味

 

リーダーへの心得 (3)

  • 「死とは、モーツァルトを聴けなくなることだ」  (アルバート・アインシュタイン)

※ 学ぶとは、教わることではない。対象物からその本質を、自らの能力をもって学び取ることである。 教師が伝授可能なのは知識だけで、そこから何ものかを創造する責任は、師匠の教えを消化し、血肉と化してそれを使う弟子の側にある。      (中野 雄「モーツァルト 天才の秘密」 文春新書)

※ マネジャーに求められるのは

「より大きな組織」を動かすことよりも、異なる環境のなかで、さまざまな課題を解決する能力です。 ロレアルのマネジャーの最大のモチベーションは、「次の課題です。 次にどんな面白い仕事ができるか」、これにつきます。       (日本ロレアル社長 J.ザムザイル)」

※ マネジャーに求められるのは

膨大なデータをもとに戦略を考えて迅速に意思決定を行う能力です。 (デル日本法人社長 浜田宏)

・ 実業とは何かというと、お客様をハッピーにすること。

 

・ 人間が精神的に健康である条件

・ 自分を客観的に眺められる能力

・ 物事を保留(ペンディング)しておける能力

・ 秘密を持てる能力

・ 物事には別解があり得ると考える柔軟性   (春日武彦 精神科医)

※ 教養の原点とは

人間としての「分を弁(わきま)える」こと。 教養は一部のエリートの独占するものでなく、「人とのかかわりの中で生きる際に最低限必要なモラルとして、社会全体に広がるべき」だ。 (村上陽一郎 「やりなおし教養講座」NTT出版)

  • 「以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている」  (羽生 善治「決断力」)
  • 帝国ホテルの管理職に求められる能力の第一は、部下を心底ハッピーにする能力なのです。 企業理念というミッションを、パッションを持って臨機応変に表現できる管理職こそ、帝国ホテルが理想とする管理職像なのです。  (帝国ホテル社長 小林 哲也)

※ マネジメントは、人にかかわることである。  (P.F ドラッカー)

※ トップとしての役割は

「企業の戦略とビジョンがしっかりしているか見極めること」   (エルメス共同CEO パトリック・トマ)

亡国の悲劇とは人材がいないがゆえの悲劇ではなく、人材を活用するメカニズムが機能しなくなるかゆえの悲劇である。   (塩野七生)

リーダーへの心得 (4)

※ ビジネスとは

顧客に価値を提供し、その対価を得ることである (相手のメリットを考えることが「商売の基本」である)

  • 管理職というレベルで考えると

「部下の能力を見極めたうえで、やる気を引き出し、自由闊達で活力ある組織がつくれる人」が理想です。(高島屋社長 鈴木 弘治)

  • リーダーにとって必要なことをもうひとつ。それはつねに健全な危機感を持つということです。(シャープ社長 町田 勝彦)

※ コーチング

語源は馬車。部下のやる気と能力を引き出すコミュニケーション術である。

  • 歴史認識とは

自己認識であり、「われわれはどこから来たのか、今どこにいるのか、これからどこに行くのか」を問うことだ  (中村 政則『戦後史』岩波新書)

※ 経営能力とは

入りと出の辻褄を合わせることである。社員側や取引先の都合で数字が叶わない場合にも、合法な総てのことをして不足分を掻き集めて、平然としていられる力。それ以外ではない。   (日垣 隆)

  • 決してうつむいてはいけない  (ヘレンケラー)

※ 優れたリーダーの条件は

いっけん矛盾する二つの要求を同時に満たすこと(米経営学者 ジム・コリンズ)

  • すぐれた経営者が育つのは「上司と部下の間柄というよりは、むしろ師弟の関係」からである。

(三品和弘編著 『経営は十年にして成らず』東洋経済新報社)

  • 「リーダーと普通の人たちの差は一定である。リーダーの仕事ぶりが高ければ他の仕事ぶりも高くなる」  (P.F.ドラッカー)
  • 「原因というのはうまくゆかないもののことである」  (ラカン)
  • 健全な人というのは、

「自分の世界が広がってゆく人」       (内田 樹 神戸女子学院大学教授)

  • 芸術家は、ステージで己れの芸を披露し、金と時間を費やしてそれを鑑賞しようとする観客の、批判と共感を糧として成長する。  (中野雄 著 『モーツァルト 天才の秘密』文春新書)

※  CIOの役割とは

どうやってIT(情報技術)で企業経営を支援するか、どうすれば業績拡大にITが貢献できるかに責任を持つ経営職と定義できる。    (ガードナージャパン グループ バイスプレジデント 山野井 聡)

  • 意欲は、ほとんどの場合、単なる才能に勝る

(ロッキード・マーティン元会長兼CEO ノーマン・R・オーガスティング)

(注意:この資料は1990年代のものです)

印刷される方は→ 時代が変わっても生きるメッセージ(1)

 

老後の財産管理・継承方法 第5回目「生命保険信託」とまとめ

社会福祉士 北村弘之

今回は、「生命保険信託」についてです。

主に、親亡き後の障害のある子どもの生活資金等として、生命保険を活用する制度。保険契約者(親)が亡くなった際に、生命保険会社は提携する信託銀行に生命保険金を支払うものです。その後、同意者(後見人等)のもと、障害のある子の生活資金として定期的に交付する仕組みです。

生命保険-図1

 

 

生命保険(比較)-図2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は「老後の財産管理・継承方法」の最終です。

「後見制度」と「信託」を比較しました。上記

 

山と水の美術館巡り

(MIHO美術館と佐川美術館)

 4/9/2019

北村社会福祉士事務所

代表 北村弘之

この春、近江(滋賀県)の美術館を巡ってきました。ひとつは、”山の中”のMIHO美術館、もうひとつは、琵琶湖大橋の近くの”水の中”の佐川美術館です。ともに、私設の美術館ですが、嗜好をこらした建築様式と展示内容でした。

MIHO美術館は、琵琶湖線JR石山駅からバスで約50分の山深い中に作られており、宗教法人が1997年に開設したものです。建築にはパリのルーブル美術館のガラス館を設計した人が携わり、山の頂での美術館の配置と言い、展示室と言い豪華絢爛なものでした。その回りを松林が囲み日本的な風情もあり、苦心して作られた建築の髄が見られました。また美術館に至るアプローチは桜並木で圧巻の景色でした。(4月中旬が見ごろのようです) 今回の特別展では、世界に3点しかない国宝「耀変天目」のうち、大徳寺所蔵ものの展示があり、多くの客が見入っていました。私にとっては、静嘉堂文庫美術館所蔵のものを見ているので、あとは藤田美術館所蔵の「耀変天目」を見ることで3点全部を見終わることになります。

山の中にある美術館ですので、景観を損なわないように展示室の約8割が地下にありました。その地下には、エジプト、西アジア、ギリシャ、中国の優れた大小の展示物が、広い空間を贅沢に利用して配置されているのが印象的でした。

今回の特別展では、大徳寺の塔頭の一つ「龍光院」の耀変天目茶碗(国宝)の他に、門外不出の所蔵品約展示物150点が展示されていたため、多くの人々で賑わっていました。私も約3時間の滞在時間となり、出口の長いトンネルを歩きあとにしました。

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もう一方、佐川美術館は琵琶湖駅JR守山駅からバスで25分。琵琶湖のイメージを活かしてか、展示館の周りは広大な池を配置しており、まるで美術館が水面上にあるかのように思える建築物でした。常設展では、彫刻家佐藤忠良氏の作品、被爆作家の平山郁夫氏のシルクロードの作品が展示してありました。彫刻に興味が薄かった私でも、佐藤忠良の「帽子・夏」が大変モダンで引き込まれました。

また、特徴的な展示館として、京都「楽焼」の作家である第15代樂吉左衛門館がありました。ここは、15代樂吉左衛門氏がプロデュースした「茶室」と「楽焼作品の展示室」で構成されていました。学芸員の説明を聞きながら、水面下にある「茶室」も訪問することができました。残念ながら写真撮影はできませんでしたが、利休にはじまる伝統の茶室流儀が、現代風の様式での茶室に生まれ変わっているのがとても印象的でした。巨大な石やこぼれ落ちる水滴の音と、心和むひと時を過ごすことができた30分間でした。この館のテーマは利休の「守・破・離」です。ちなみに「守・破・離」とは、基本を学び、そしてその殻を破り、師匠の元を離れるという、いわば現代にも通じる言葉です。

また、この日はタレントの「木梨憲武」展が開催されており、多くの家族連れで賑わっておりました。展示会初日とあって、本人も多くのスタッフをともない会場で笑顔を振りまいていました。私にとって、テレビで見る芸能人の姿に、あのような特徴的な絵というか、作品を作成できることが、まさにタレントなんですよね。展示物の変遷はあるものの、作風は「草間彌生」に似てきた感を受けました。

初日の夕食は、守山駅前で「近江牛」を堪能しました。ちなみに近江牛は薩摩で生まれた牛を近江で飼育しているとのことでした。          以上

印刷される方はこちら→ 「美術館の旅」MIHO美術館と佐川美術館 042019

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老後の財産管理・継承方法 第4回目「家族信託」

社会福祉士 北村弘之

今回は、「家族信託」について説明いたします。(なお「家族信託」とは、一般社団法人 家族信託普及協会の登録商標です)

【1.家族信託とは】

資産を持つ人が、特定の目的(例えば「自分の老後の生活・介護に必要な資金の管理及び給付」等)に従って、その保有する不動産・預貯金等の資産を信頼できる家族に託し、その管理・処分を任せる仕組みです。いわば、「家族の家族による家族のための信託(財産管理)」です。(一般社団法人 家族信託普及協会)

 【代表的なメリット】は2点挙げられます。

 【その1.柔軟な財産管理】

元気なうちから資産の管理・処分を託すことで、元気なうちは、本人の指示に基づく財産管理を、本人が判断能力を喪失した後は、本人の意向に沿った財産管理をスムーズに実行できます。加えて、積極的な資産運用・組替え(不動産の売却・買換・アパート建設等)も、受託者たる家族の責任と判断で可能となります。

 【その2:  2次相続継承可能】

遺言書では、2次相続以降の資産承継先は指定できませんが、家族信託では指定可能です。下図は、代表的な関係図です。

家族信託-図1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参考)

信託には、営利目的のための「商事信託」と、営利目的をしない「民事信託」があります。信託法改正(2007年9月30日施行)により、一般の個人が扱えるものとして「家族信託® 」が財産継承の方法として現れました。(®一般社団法人 家族信託普及協会)

【家族信託でできるようになった代表的な相続を2例挙げます】

①認知症対策としての「家族信託」

これまでの財産管理では、判断能力が衰えたあと(認知症等)において、財産を柔軟(契約や借入等)に活用することが難しかったのですが、家族信託を行うことで活用が可能となりました。

②二次相続以降の承継者指定のための「家族信託」

これまでの資産継承では、二次相続以降の承継者を指定することはできませんでしたが、「家族信託」を利用することで二次相続以降の承継者を指定することが可能になりました。(遺言書では次の代迄のみ)

さて、一例目の場合です。

委託者(父)が所有するアパートを信託財産として、それぞれのアパートについて、受託者として、長男と長女にそれぞれ管理させることにより、委託者である父が認知症等により判断能力を喪失してしまった場合でも、アパートの契約更新や修繕のための外部業者との契約は可能となります。委託者の生前においては、父親はアパートの収益を受けられる受益者ともなれます。

但し 、信託財産となったアパートの所有権は受託者のものとなります。家族信託-図2

 

 

 

 

 

 

 

2例目です。二次相続以降の承継者を指定することが可能となりました。

 家族信託-図3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【信託財産の対象物と課題等】

■信託財産の対象物は金銭、有価証券、金銭債権、動産、土地およびその定着物、地上権、他

■課題として

 ①有識者相談窓口(弁護士、司法書士等)の少なさ、また、信託銀行の支店窓口では現状スムーズにいかない場合が多い

 ②口座名は、「委託者A 受託者B」または「受託者B信託口」といった名称に変更

 ③受託者の確保

  家族親族間での信認度、また事務能力、寿命、責任負担能力等が求められます

■費用の発生

 ・信託契約書までに至る専門家への報酬

 ・公証役場での手数料

 ・信託財産の登記料

 

(信託契約書のイメージ)

家族信託-図4

人間力を磨く(かきくけこ)

   人間力を磨く 「かきくけこ」

社会福祉士 北村弘之

 蓼科に行った際、食事する場所の一つに「きよみず」という店があります。最初は、信州サーマンが食べられるということで行きました。その後、落ち着いた店の雰囲気もあって何回か足を運んで食しています。そこにおいてある雑誌(主宰者が置いていった)に参考になる記事がありましたのでご紹介します。

1.「人間力を磨く」 かきくけこ

か—感動、 き—興味、く—工夫、け—健康、こ—恋

これは、人間力を磨くための言葉として紹介されていました。人生65歳にしてよいなるほどの言葉ですね。

2.詩人 「きむ」   → 「きむ」さんという詩人の詩をご紹介します。

人はね、いろんな人に

いろんな愛を受けて感謝して大きくなる

愛を誰かに与えるほど

愛は大きくなって帰ってくる

幸せな人ほど不満が出る

人間には欲があるけど

たまにはね、今ある幸せ

数えてみたら両手両足じゃ

絶対に足りんで。

自分が幸せになることを考えるより

誰かを幸せにする方が人生よっぽど楽しいよ

だってね 幸せを与えたら、幸せは帰ってくるから。

3.萩原エリ (美容師として高齢者等向けに活躍されている人の言葉です)

 シャンプーとは

 いやな思い出を流してあげること

 カットとは

 ひきずっている過去を切り落としてあげること

 セットとは

 心を整えてあげること

                           以上

印刷される方は(PDF)→ 人間力を磨く(かきくけこ)

「没イチ」という言葉 

「没イチ」 (パートナーを亡くしてからの生き方)

 1/6/2019

北村社会福祉士事務所

代表 北村弘之

 私は社会福祉士の仕事の一つとして、後見人の受任をしております。その対象者11名(累計)は全員おひとり様で、親族とも疎遠な状態な人がほとんどです。このような対象者は日本の社会での核家族化と高齢社会で増加の一途をたどっており、すでに「成年後見」の家庭裁判所への申し立て(申請)件数は年に3万人以上の状態が続いています。多くの原因があると思いますが、その一つとして隣近所、そして職場での助け合いがあった共同社会が、残念ながら少なくなっていることも影響していると思われます。

 さて、私は昨年65歳を迎えました。いわば社会でいう「高齢者」の域に到達しました。このような話題は他人事のように話していましたが、自分に「高齢者」というレッテルが貼られると、何か真剣に考えるようになりました。子どもたちは二人とも家族を形成し他の地域で住んでおり、現在伴侶との二人暮らしです(プラス愛犬はいます)。しかし、いずれはどちらかが先に逝くことは自然の流れです。そんなことを考えていたところ、標題の「没イチ」という本が目に止まりました。著者は”墓守”とか”死生学”等を出版している小谷みどりさん(第一生命経済研究所)でした。私は、過去に彼女の本を何冊か読んでいましたが、本屋で手にとり読んでみると、なんと「ご主人を突然死」で亡くしていたことを初めて知りました。これがきっかけで、「没イチ」という本を書いたようです。没イチとは、配偶者が没し、一人になった人のことをいいます。面白いネーミングです。立教セカンドステージ大学での講師(小谷さん)と教え子(教え子と言っても60歳以上が大半のようです)の飲み会から派生した言葉のようです。この著書の中で、このように言っています。

 「配偶者に先立たれる悲しみや孤独、衝撃は防ぎようもありませんが、没イチになった後の生活をどうするか、どう孤独を防ぐかという対策は、いつからはじめても早すぎることはありません。配偶者だけが頼りという生活は、配偶者に先立たれるというリスクを考えると、危険といえます。普段から自立して生活力を身につけ、人間関係のネットワークをたくさん持っておくことが、没イチになった後のリスクヘッジとなるのです。」  (下線部分は北村)

 特に男性の方には推薦する本です。料理は奥さん任せ、同じく洗濯、掃除、そして衣服がどこにしまってあるのかわからない方はどうぞ。没イチの方の体験談記載もあり、上記の結論がどのような経過で、たどりついたかは一度本を読んでいただけたらと思います。                        以上

印刷される方は→ 「没イチ」 著 小谷みどり

老後の財産管理・継承方法 第3回目「任意後見」

社会福祉士 北村弘之

今回は、第3回目「任意後見」について説明いたします。

成年後見等と異なり、「判断能力」がある時点で契約するものです。現在、ご自分で判断することはできても、いずれ判断能力が衰えた時に対応する委任契約です。成年後見等は家庭裁判所への申し立てですが、これは公正証書で契約を締結します。詳細は下図を参照下さい。

【1.任意後見制度とは】任意後見 図-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2.移行型契約】

任意後見契約には、3種類(将来型、即効型、移行型)ありますが、一般的には「移行型」が圧倒的です。これは将来の判断能力の低下に備えて、任意後見契約と同時に財産管理契約を締結するものです。いわゆる将来のことを見据えた契約の2本立てです。


任意後見 図-2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【3.財産管理契約と任意後見契約の内容例】

「契約内容」には次のようなことを記載します。

 (参考:「活用しよう任意後見」日本加除出版)

任意後見 図-3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【4.この制度の対象となる人と代理権についてまとめました】

対象者は

・身寄りがない、または親族等が疎遠である人。

・お一人様で将来にわたって、介護や医療面、また財産等の管理で不都合が生ずる人。

 【代理権 財産管理契約時】

  ・受任者が代理権を持つことで、公的書類の申請等が可能

  ・金融機関等での支払い等

  ・医療契約、介護契約の契約締結、支払い等

  ・他

 【代理権 任意後見契約時】

  ・受任者が代理権を持つことで、不動産等の処分

  ・金融機関の預貯金の解約

  ・税金申告、納付

  ・医療契約、介護契約の契約締結、支払い等

  ・居住用不動産の購入・処分、借地借家契約の締結・変更・解除等

  ・他

【5.詐欺や悪徳商法への対処は難しい】

財産管理契約の本人(委任者)、また任意後見契約に移行した本人であっても、何ら行為能力(売買等)は制限されません。たとえ、意思能力がなかったとして契約の無効を証明することは容易ではありません。つまり、自分で守る必要があります。       (成年後見制度では、取消権や同意権があり防げます)

 【詐 欺】

 ・要件を満たせば、だまされたものは誰でも民法96条の詐欺で取消権を行使できる。

 ・財産管理契約の中に、代理権を委任者に付与していれば、本人に代わって受任

  者が取り消すことができる。

 【悪徳商法】

 ・消費者契約法は、悪質な勧誘などによって契約した場合、消費者が取消すこと

  ができるとある。

 ・財産管理契約の中に、代理権を委任者に付与していれば、本人に代わって

  受任者が取り消すことができる。

【6.任意後見の時系列展開】

下図は、本人の死に至るまでの契約等の流れです。任意後見 図-4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7.現状の任意後見制度の課題】

 一番の課題(下記3)は、判断能力の低下状態の判断です。低下した状態がどのような場合か、また急激に判断能力が低下した際に家庭裁判所に申し立てることができるかです。任意後見 図-5

 

整骨院とゴルフ

1/20/2019

整骨院とゴルフ

社会福祉士 北村弘之

 昨年の初めから「首」の回りに多少違和感というか痛みを感じており、「筋肉」が弱ってきたのかと思いました。そこでジムに通い、本格的にトレーナーの教えで筋力維持増強をしなければと思い始めました。

ジムに電話をかけてみると「トレーナーをつけるのは可能ですが、2か月先のことはわかりません」というつれない返事。こちらの電話番号も聞かない状態で、そっけないものでした。その時は、多少料金はかかるものの、年齢に応じ、身体にも投資することで健康な生活を営みたいと思うようになっていました。生活するのも、そして自分の楽しみ、仕事をするにも、まずは「身体」が資本ですからね。

しかし、トレーナーの時間に合わせて予約をとらなければならない面倒くささと、日常の仕事でついつい何もせず秋を迎えました。こうしているうちに、ゴルフラウンドの翌日には背中も痛み出し、プレーに精彩がありません。とうとう10月から近所の整骨院に通い始めました。幸い、自分の都合に合わせて予約がとれますし、身体の状態を話しながら筋肉をもみほぐしてくれます。

最初の4回ほどは、つぼを押されると思わず「痛い」「痛い」との連呼でした。そのたびに「大した力で押していませんよ。やはり筋力が落ちていますね」と言われて、その後は、心の中で痛みを堪えていました。そうこうしているうちに、1か月目は7日通い、2か月目も7日通い、3か月目は3日通いました。

現在65歳ですが、自分の筋力の回復力が遅いと毎回痛感している次第です。

気まぐれで続けています、ウォーキング(かれこれ30年継続)の途中に、筋力トレーニングを行っても、自己満足の範囲なのでしょう。こうして、整骨院に行くと、弱いところ見つけてもらい、そこを集中的にいたわってもらえるので1か月が過ぎた頃には首の周辺の痛みはとれました。

治療は、首の周辺に症状は出ているものの、原因は「腕」、「背中」や「脚」にあるということで徹底的にほぐしてもらいました。毎回30分です。予約ができて待つことがなく時間が読めるので私にとっては好都合なひと時です。

2か月目からは股関節部分を集中してほぐしてもらい筋力の維持を図っています。最初のころは、腕や背中、脚をほぐすたびに「痛い」「痛い」と言っていたのは、徐々に無くなりました。

 かくして、身体の改善は図れました。しかし、ゴルフの調子は今ひとつです。これはなんなのでしょうか?  整骨院に足を運ぶのと同様、ゴルフ練習場に足を運ぶことが必要と思い通い始めました。そして、今年は80代(ゴルフのスコア)を多く目指したいと思っています。やはり目標は大事ですね。        以上

印刷はこちらです。→ 整骨院とゴルフ

老後の財産管理・継承方法 第2回目「法定後見」

社会福祉士 北村弘之

前回の「遺言書」に続き、第二回目では「法定後見」について説明いたします。

なぜ、成年後見等が必要なのでしょうか?

具体的な例を取り上げてみましょう。

①認知症のある父親が「老朽化した家の改築をしませんか」という業者の訪問を受けているようで、だまされていないか心配

②父親が死亡し、財産を自分と弟で相続するが、知的障害のあるために自分では手続きできない弟の相続や財産管理はどうすればよいのかわからない

③私が認知症になったときに、誰が私に代わって不動産の管理や入院、福祉施設への手続きをしてくれるのか?

このように主な対象者は、認知症の人、知的障がい者、精神上の障害がある人が主となります。

【後見制度】 さて、後見制度を図でまとめると次のようになります。成年後見制度には、法定後見と任意後見の2種類があります。任意後見については、第3回目でとりあげます。後見の基本職務は、被後見人(守るべき人)の「財産管理」と「身上監護」です。法定後見 図1 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考までに、法定後見の他の契約について簡単にまとめてみました。(次図)法定後見 図2 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、法定後見は、どのようなものか、どのような場合に作成するのか、また利点とデメリットについて下図にまとめました。法定後見 図3 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、「法定後見の手続き」についてまとめました。家庭裁判所に申し立てをおこないますが、「申立準備」に一番手間がかかります。具体的には、医師の診断書の取り寄せ、親族等の戸籍調査、財産の調査等に時間を要します。弁護士に依頼するのもよいでしょう。

申立準備から、登記(法務局)が済むまでは3~5か月ほどかかります。法定後見 図4 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【成年後見人等の関係者】 最高裁判所の資料を参考にしています。下図の右側下にある数字を見ると、専門職(弁護士・司法書士・社会福祉士等)で70%近くの後見人を受任しており、親族後見の割合が半減していることが分かります。これは、財産の横領等があったからと推察されます。法定後見 図5 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

法定後見 図5-1 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【成年後見人制度の事務処理上の課題】を挙げてみました。現行の制度では、被後見人の死亡と同時に、後見人の職務は停止します。しかし、身寄りがない等の場合、火葬や医療機関等への支払に応じる必要があります。このような場合、専門職後見人(弁護士、司法書士、社会福祉士等)は民法の応急処分義務や事務管理の範囲で手続きを行っています。法定後見 図6 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【最近適用が多くなりました、「後見制度支援信託」について参考までに記載しております】

法定後見 図7