「がん」という病気が気になって読んだ本

4/30/2019

「がん」という病気が気になって読んだ本

社会福祉士 北村弘之

私の周りで、この数年間にがんに罹った親族や知人等が亡くなりました。

80歳後半で食道がんとなった叔母(91歳で死去)、乳がんに罹った従弟の娘さん(30歳で死去)、仕事仲間であった女性のがん(55歳死亡)、そして75歳で私が後見を担当している男性の前立腺がん(初期)と、相次いでがんという病気に襲われています。

がん検診技術が向上したことにも影響があるとおもいますが、現在では年間100万人にも及ぶ人が罹患している病気です。そして治療方法も格段に進歩していると聞いております。次の治療ステージは、「がんゲノム医療」ということで、これまでの症状別薬物治療ではなく、個人ごとの遺伝子を用いた治療方法ということです。ただ、この治療方法の実現には相当の時間がかかりそうです。

実は、私の父親も直腸がんでした。手術後は大腸の癒着が見られて大変だったようですが、ストーマを装着して15年ほど私たち家族と一緒に生活できたことは、我々家族にはよいものでした。

さて、私が後見受任しています75歳の方の前立腺がん診察等(2018年夏)にあたって、私は本人と大学病院に同行しました。医師とは症状や今後の検査方法、そして検査後の治療について説明を受けましたが、どうしても納得がいかなかったことがありました。それは、初期のがんであること、その上高齢で認知症の人だったからです。この人に「ホルモン療法」を実施するというのです。医師は言うのです。「発見したからには何らかの処置をしなければならない」と。生体検査まではしかたがないでしょうが、ホルモン療法によって、身体は太り、認知の程度が上がったように思えます。実際毎日面倒を見てくれている認知症のグループホームの職員もそのように見ています。一般的に前立腺がんは、初期の段階(12本の生検で1本に反応があった)では、そのまま治療しなくとも変化は少なく腫瘍マーカーで変化を見ていくようです。しかし、今回の治療は将来何が起こるかわからない予防線のためか、または高額な医療費請求のためかわかりませんが、医師でなくとも誰しも心配であれば「予防線」を張ることは十分考えられると思われます。

もちろん後見人として医療の継続・中止について、結論は出せませんので、結局は医師に任せる状態になっています。

そんなこともあり、「がん」について本を読み始めました。知り合いから紹介された医師『近藤誠』氏の本は、「がん治療」にとどまらず現在の病院経営・医薬品業界を痛烈に批評したものに思えました。その後次々と本を読み始めました。

・「最高の死に方と最悪の死に方」 —著:近藤誠

・「大往生したけりゃ医療とかかわるな」 —-著:中村仁

・「がん治療に放置された人、放置して生きのびた人」—著:近藤誠

・がんと向き合って生きていく—-著:佐々木常雄

・<いのち>とがん—–著:坂井律子

・書かずに死ねるか—-著:野上祐

・「やってはいけない健康診断」—-著:近藤誠、和田秀樹

・「医者の本音」—著:中山祐次郎

・「自分が高齢になること」—著:和田秀樹

「がん」という病気について書物で読んだ限りですが、国のがん対策基本法(2007年施行 その後改正)に基づいて、がん医療の病院間ネットワーク化、専門病院化(がん拠点病院)、そしてがん支援相談窓口の整備がされてきたことを知りました。しかし、罹患した本人の身体的、精神的な不安、そして将来の経済的な不安が大きくなることへの対応は、充分とは言えない状態にあることも分かりました。本人を取り巻く「家族」等への相談窓口の充実が必要と考えます。すでに、多くの方がこれらに対応していると思われますが、私も社会福祉士の一員として、「生活困難者」の相談支援と同様、患者から見た「がん支援」に取り組んでいく必要があるように思えました。

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各著書を読んで、実体験のない私が記憶に留めたいことは

・がん治療には「標準治療」が確立されていますが、選択肢は多岐にわたっているので、医師から十分な説明をもらうこと。

・医師(病院)によって治療方法は異なると考えるべき。慌てず、周囲の力を借り、セカンドオピニオンもよし。

・治療の選択肢、治療後の副作用について充分な理解を医療側から得て、自分なりに結論を出すこと。自分の人生は自分で決める。

・もし治療を行うにあたっても治療経験豊富な病院で行う(HPや医療相談室で確認する)。但し、「国立がんセンター」のように専門病院であっても、合併症を併発した際にはどうにもならず、転院となることがあることを認識すること。

・抗がん剤は猛毒であり、抗がん剤治療後に打ち勝つ精神力と体力が必要であること。

・転移が見られる場合は、抗がん剤治療となる。但し、副作用が大きいこともあり、医療側とよく相談する必要がある。周囲の考えを得て自分なりに「考える時間」が大切であること。

・抗がん剤、手術の後遺症や合併症についても、医師から情報を得ること。後遺症や合併症によって、予後に起こる副作用と、何もしない場合のことリスクを比較することも大切であること。

・がんは5~20年にかけて大きくなっており、発見されたとしても慌てない。しっかりと自分の今後の人生を見つめることが大切であること。

・がんは、「老化」によるものが原因のようです。つまり歳をとることにより、遺伝子の異常は必ず起こるものなので、高齢社会では必然なものと認識すること。

・医師の言う、がんに「効く」ということは、「がんが小さくなる」ということであって、「治る」ではないこと。

・本来の医療は、本来患者のもっている治癒力を助けることにあること。

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さて、ここからは印象のある本の紹介です

◇「最高の死に方と最悪の死に方」 —著:近藤誠

この著は、高齢になった際、無治療の方が長生きできるであろう人には「放置」を治療法の選択肢の一つとして提示したものである。近藤誠氏は、放射線治療医師と長年「がん患者」を診られており、現在の「抗がん剤」治療方法に大きな疑問を呈して活動している医師です。都内ではセカンドオピニオン「近藤誠クリニック」を開設し相談に乗っています。また、1996年「患者よがんと闘うな」を発行後、同類の著書を数多く発刊し、社会的な影響も多い医師の一人です。

一言で言えば、「がん検査はしなくてもよし、がんに罹っても抗がん剤治療をすると副作用は大変なので止めたほうがよい」です。

本を読んでいても、医師らしく説得力があり、日本独特の「人間ドック」の項目では、本当に人間ドックをしない方がよいのではなかろうかと思わせます。また血圧は年齢とともに上がるのは年を取れば当たり前。一律に血圧の範囲を超えたから薬を飲むのはおかしいとの指摘もあります。 私自身の病状に併せて考えてみると鋭い説得力があることに驚きを感じます。また、現在の医学の常識、医学者そして医薬品業界に対して宣戦しているように感ずる医師です。このような医師の存在があることで、人間の医療社会の真の発展はないのではないかと思われます。

◇「大往生したけりゃ医療とかかわるな」 —-著:中村仁一

著者は、外科医から老人ホームへの医療に関わった医師です。その経験をもとに、「死」というものを自然の循環と受け止めることが大切ではなかろうかと著しています。医療に過信せず、もっと自分の意思で生活(自立感)したほうがよいと言っているようです。

生まれてくるのも自然な恵みであり、死に行くのも自然な姿であることを言いたいと受け止めたい。

また、日本人は医師や医療に対して、「依存」しすぎていると記している。医師は絶対であり、全てがわかっている。そんなことはない。また、薬に頼りすぎている。本来人間が持っている治癒力を活かした病気対応方法があると。

さらに第三章では、医師として「がん治療と生活」について記されているのが印象深い。

2012年以来、再販を繰り返す本であり、一般人にとって読みやすく高齢期の医療についてのアドバイスは価値があるように思えました。

 ◇がんと向き合って生きていく—-著:佐々木常雄

この本は、がん治療をしてきた患者の実体験に併せて医学的な経過を事例紹介と説明している本です。

非常に懇切丁寧な説明に「最近のがん」に対する治療方法の変化に患者の不安が少なくなるような表現が多いと感じたのは私だけでしょうか?  がんに関する他書に見られる「抗がん剤」の重い副作用の状況の著書に中からは様子が見えないのは、患者視点よりも医師の視点でがん治療を見ていると感じました。医師ですので当然かもしれませんが。もう少し抗がん剤の副作用について言及している部分があったらと感じたものです。いい意味では、がん患者に「いろんな治療方法がありますから安心して治療に臨んでください」というメッセージが盛り込まれていると感じました。やさしい切り口での著書ですので、現在のがん治療を知る上では読みやすい著書です。

なお、佐々木医師は約50年間がん治療に携わり、駒込病院では日本初の「がん化学療法科」を開設しました。いわゆる、手術、放射線治療をできない患者に抗がん剤治療を行う専門科のパイオニアです。

◇<いのち>とがん—著:坂井律子

著者の坂井律子さんはNHKのデイレクターで、福祉・医療の番組制作に携わっていました。今回の出版は、本人ががんという病に罹り、その発症から闘病生活に至ることを、患者になって考えたことを著したものです。文面からは、自らが病気と闘ってきたこと、そして本人のガンに対しての好奇心がよく表れている著です。この著は医師とは異なり、患者の視点、そして本人の探求心が、一般人の読み手として「がん生活」というものがどのようなものかが非常によく理解できるものとなっています。多分、ご本人が今でも存命であれば、この好奇心、探求心が次なる「医療ドキュメント」として放送番組を提供できたのではないかと思った次第です。

□医師の本音—-著:中山祐次郎

若き医師(大腸がん専門医)が治療にあたる葛藤を記したものです。その中に、「がんを告知されたときにすべき3つの質問」というものがありますのでご紹介しておきます。

・そのがんの治療に慣れているか(1年で何人くらい担当しているか)

・どんな予定で検査や治療を進めるつもりか

・私や家族にできることは何か

この本は、医療業界の暴露本的な部分もありますが、素直に読めるものです。

□その他

多くの「がん」に関する著書が出ています。各部位別(例えば、大腸がん、胃がん・・・)の治療方法や副作用、費用がいくらかかるか、公的な補助(高額療養費)制度、治療中の食事レシピと多様な本があることを知りました。そして、医療界で研究中の「遺伝子治療」の本も情報は満載です。

以上

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時代が変わっても生きるメッセージ(3)

リーダーへの心得 (9)

  • 「才能とは、もっとも高く、もっとも広い意味においていえば、生きる力なのです」(ボリス・パステルナーク『ドクトル・ジバコ』[新潮文庫])
  • 芸術というのは、

「芸術も経営も根は一つ。心を満たすために、価値を認めた人が対価を払う。自分の情感をほかの人と共有しようと、表現するのが芸術だと思うんですよ       (ドイツ演劇界で屈指の舞台美術家 ベルト・ノイマン)

  • 企業の社会的責任(CSR)の本質は、いかに本業に徹し消費者や社会に必要とされ続けるかだ。 (積水ハウス社長 和田 勇)
  • リーダーとは

豊かさの創造に挑戦し続ける人たち、またそうした生き方に共鳴し憧れを持つ人たち (川島 蓉子 「伊勢丹な人々」)

  • 先生というのは

出会う以前であれば、「偶然」と思えた出会いが、出会った後になったら「運命的必然」としか思えなくなるような人のことです。                        (内田 樹 『先生はえらい』[筑摩書房])

  • 育成とは、要するに既存商品の新しい魅力の発掘と売り方の開発である。(アサヒビール)
  • 「正義は大建築の全体を支持する主柱である。それが除去されるならば、人間社会の偉大で巨大な組織は、一瞬に崩壊してばらばらになるに違いない」   (アダム・スミス『道徳感情論』[岩波文庫])
  • ブランディングとは、強いアイデンティティを創造すること

(セルジオ・ジーマン『そんなマーケテイングならやめてしまえ』[ダイヤモンド社])

  • 「象徴的貧困」とは、

過剰な情報やイメージを消化しきれない人間が、貧しい判断力や想像力しか手にできなくなる状態をさすという。  (フランスの哲学者ベルナール・スティングレール)

  • ブランドとは常に一定の特徴、価値、サービスを売り手が買い手に提供することを約束するもの(フィリップ・コトラー)
  • 「社風」は企業のバランスシート(貸借対照表)にのらず、金額にも換算できない。そんな「見えざる資産」。
  • 「絵のモチーフといえば具体的な物にばかり光が当たるけれど、物が存在するには周囲の余った空間も同じくらい大切。不必要と思われているものが本当は大事だってこと、人生でもあるなあって」   (吉澤 美香 画家)
  • 創造性とは、今まで結びつくと考えられなかった事柄と事柄や、思想と思想を結びつけて成功することだ。  (アメリカの心理学者)

 

リーダーへの心得 (10)

  • 知られているものから知られていないものへと進むのでなければ、人は何事も学ぶことはできない。      (クロード・ベルナール 、生理学者)
  • 「もの造り」とは、人口物(設計されたもの)を通じて顧客を満足させる産業活動全体を指す。                                         (東京大学教授 藤本 隆宏)
  • 「勝ち残る企業」とは売り上げや利益の伸びが業界平均や競合他社より高く、右肩上がりが読めている。 顧客に評価され、感謝されている。 社員が金銭的、精神的な充実感を味わいながら仕事をしているという感じのピカピカ企業のこと。  (元ジョンソン・エンド・ジョンソン社長 新 将命)
  • 理論とは、

フィクションとしての仮説であり、それに賭けることでなければならない。そして、賭けるからには大胆に賭けなければならないのです。言い換えれば、スペキユラィブ(思弁的)な理論とは、理論的なスペキュレーション(投機)なんですね。                    (ジャン・ボードリャール、フランスの社会学者)

  • このころになると、「週刊朝日」には、ひとつの「型」ができあがった。雑誌の「型」というのは、不出来な部分があっても、大方の読者に損をしたと思われない安定感を意味する。

雑誌の種類を問わず、創刊編集長は、この「型」をつくるのに四苦八苦する。

扇谷の功績は、まったく前例のない週刊誌の「型」を創り出したことにある。

 (高橋 呉郎 『週刊誌風雲録』[文春新書])

  • 進歩というものは

当たり前とされていることに、いつも挑戦するということだ。  (バレンボイム/サイード 『音楽と社会』[みすず書房])

  • 戦術とは、それは一定の時間に敵より強くなる術なのだ。(トルストイ「戦争と平和」)
  • リストラとは、

「困難に直面している会社の組織を大幅に改造し、ふたたび利益を上げられるように変身させる」という意味       (岩井 克人 『会社はこれからどうなるのか』[平凡社])

  • ただ勝ちたい。だから鬼になる。欲深きは野球だけ。「不思議だよ」 (王 貞治)
  • 「数字に強くなければ生産性が上がらない」 (正垣 泰彦、サイゼリヤ社長)

(数字の起源は哲学。物を考える基礎訓練になり、あらゆる職業に役たつ素養といえる)

  • 「これからのリーダーには文化の香りが必要」 (ポリプロ取締役ファウンダー 堀威夫)
  • デジタルの未来は暗い

「小さい時からCDだけを聴いていると、デジタル的な音を本物の音と思い込みかねません。音楽の才能があっても聴覚が鍛えられず、才能が開花しないかもしれないのです。これでは偉大な芸術は生まれません。写真でも、デジタルカメラよりも銀塩フィルムで撮影したものに温かみがあり、ずっときれいですよ」  (日興コーディアルグループ会長 金子昌資)

リーダーへの心得 (11)

  • 「どうやったら明るくのびやかな気分をもって、勢いよいよくのびやかに生きられるか」を模索している方にお薦めの本が、幸田露伴の「努力論」(岩波文庫)です。
  • 会社とは、製品やサービスを生むばかりでなく、目に見えない「信用」をつくる場でもある。
  • 「100%を目指したのでは、1%がそこらのミスをする。120%の良品を目指せ」       (本田 宗一郎)
  • 経営とは、人が人を動かすということだと思います。    (ボーイング会長兼CEO、ジェームス・マソクナーニ)
    • 『お金がすべて』という人にはない品格が、寅さんにはある  (山田洋次)
    • 「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」 (井上 ひさし)
  • 企業価値とは、継続的に安定的なキャッシュを生み出す力である

                                                 (神戸大学教授 三品 和弘 「経営は十年にして成らず」)

  • 「時計の針を戻すのは無理だが、やはり理想はアマチュア精神」  (君原 健二)
  • 「経営者は、ブランド価値とは企業が消費者に提供する、あたり前の安全とクライシス時の対応が基本であることを再認識する必要がある」

(スカンジナビア航空 日本地区総支配人 アーランド・オルセン)

  • 知的資産

企業が保有するビジネスモデル、経営者や従業員の能力、特許などの知的財産、顧客との取引関係と言った無形資産の総称

  • 戦とは、不思議なものである。まず、勝敗が生きものだとしか思えない。 指揮官の性格や、その人生までが滲み出してくる。             (北方 謙三 「揚家将」 PHP文庫)
  • 「運命は勇者に微笑む」    (古代ローマの諺)
  • 大切なのは、答えのない人生を生き抜く力 –

※ 優秀なマネジャーとは、

部下一人ひとりの長所・欠点を正しく理解し、やる気の出るように助言できる人材だと思います。         (マイクロソフト日本法人 M・ローディング社長)

  • ルネサンスとは、

要するに、今でもイタリアの諸都市に満ち満ちているあのわき立つような生の喜びのこと—-今ここで自分が生きているということが本当に幸福に感じられる、そしてこの幸福を思い切り味わっているのだと心から思える、あの感覚のこと -—だと、私は思っている。 <岡田暁生 「西洋音楽史」 (中公新書)>

  • 「ゆっくり行く者は間違いなく行く。間違いなく行く者は、遠くへ行く」 (イタリアの諺)

 

リーダーへの心得 (12)

  • 「(仕事を選んだからには)勉強し、努力し、走らなければならない」  (羽生 善治)

※ 「学ぶ」ということは、ある種の知識や技術を、それを所有しているひとから、何らかの対価と引き換えに授与されること<内田 樹 「期間限定の思想」晶文社>

  • ビジョナリー・カンパニーが進化による進歩を促すにあたって学ぶべき教訓は以下の5点である (3M)
    1. 「試してみよう、なるべく早く」
    2. 誤りは必ずあることを認める
    3. 「小さな一歩を踏み出す」
    4. 「社員に必要なだけ自由を与えよう」
    5. 重要なのは仕組みである。

着実に時を刻む時計をつくるべきだ

  • 艶とは何か

計算できる結果につながらない身のこなしである。

ある人の言葉を借りれば、過程のなめらかさが艶ということになるだろう。

アウトとかセーフとか、そうした結果によって救われないグランド上の振舞い、それが艶である。                          <草野 進編 「プロ野球批評宣言」 新潮文庫>

  • 一流の人間とつき合っていくと人間は一流になる。 <秋山 駿 「信長発見」 朝日文庫>
  • 剛胆とは、

大きな危難に直面した時に襲われがちな胸騒ぎ、狼狽、恐怖などを寄せ付けない境地に達した桁はずれの精神力である       (「ラ・ロシユフコー箴言(しんげん)集」)

  • 経営者の仕事は、

マーケティングや財務などの様々な経営データを見ながら会社の舵をとることである。

※ 真のリーダーとは、「あの人と一緒に働きたい」と思われる人のこと

  • マネジメントの役割

一つに組織の使命を果たすこと、二つに働く人を生かすこと、三つには社会的責任を果たすこと。                                                  (ピーター・ドラッカー)

  • 「挑戦とは誰もができそうもないことに挑むこと」
  • 気概(Thymos)というのは、人間のパーソナリティの中で、自分自身に誇りを感じ、他人から価値ある存在として認められたいと望む部分を指す言葉です。     < (フランシス・フクヤマ 「歴史の終わり」 三笠書房) >

※ コア・コンピタンスとは、ほかの企業が容易に模倣できない独自の差異性を創造し、維持し、拡大していく能力のこと (岩井克人「会社はこれからどうなるか」)

(注意:この資料は1990年代ものです)

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しまなみ海道と伊予の旅

しまなみ海道と伊予の旅

                                       5/15/2019

北村社会福祉士事務所 代表 北村弘之

瀬戸内の島々、尾道(広島県)と今治(愛媛県)をつなぐ「しまなみ海道」と「伊予の国」を訪ねた旅行記をお届けします。 今回は、学生時代の先輩に46年ぶりにOB会でお会いしたのをきっかけに、先輩の住む松山迄足を延ばしました。

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時代が変わっても生きるメッセージ(2)

リーダーへの心得 (5)

  • 「ビジネスの目的は製品を作り出すことでなく、顧客を創造することにある」 (ピーター・F・ドラッカー)

※ 「開発」とは、「未来に向けて、新しい何かをきりひらくこと」あるいは「そのために実験、発見すること」である。

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ついに「緑内障」手術を受けることになった

4/18/2019

遂に「緑内障手術」を受けることになった

北村弘之

社会福祉士事務所

私は65歳。一般的なサラリーマンで言えば、定年後の雇用延長を終えている時期。10年前に独立した前後に視野が狭くなり、いずれは失明の危機にさらされる「緑内障」と診断されました。自覚症状はなく、40歳代以上の20人に一人は潜在的な病気と聞いて当時は驚いたものです。

診断される前の眼圧は一時的に高く、21(正常眼圧は10~20mmhg)でした。そのため「視野検査(欠損している部分がないか調べる)」をおこなった結果、一部に視野障害がみつかり、その後の治療として点薬による治療を10年近くおこなってきました。半年に一回程度の視野検査を踏まえ、点薬を替えたりしましたが、遂に2018年秋に各種の点薬剤の限界が宣告され、この4月に緑内症の手術(左眼のみ)に踏み切りました。

入院一週間前に術前検査を行い、手術当日は10時に入院。午後手術の予定でしたが、医師の都合で入院直後の11:30からとなり大慌て。病院の勝手もわからず、持参した薬の提出、着替え等の整理などを済ませて、いざ手術室です。どんな、手術でもここちよいものはないでしょうが、とりわけ「眼」の手術は、局部麻酔で、しかも光源が真上にあり、医師や看護師の会話が聴こえる不安なものでした。実は、すでに「眼の逆さまつげ」対応の手術を2回しており、最初の時の恐怖がいまだに残っているのです。そのような中で自分では気持ちは落ち着いていたと思われますが、妻によれば顔がこわばっていたそうです。手術時間は50分ほどでしたが、眼の上にあるもの(メスなど)がかすかに映り、まして医師団の声を聴きながらでしたので、手術中は手を強く握り締めており、それに気づくと手をほぐしている自分の様子がわかりました。

手術直後、「おつかれさん 無事終了です」と医師に言われてホットし、妻の待つ部屋に帰りました。その日、痛さとゴリゴリ感(縫った糸があたる)があったものの、疲労感が上回り昼食後は睡眠。そして夜間もぐっすりと眠ることができました。

部屋は4人部屋。結構症状の重い方ばかりで、殆ど一日中ベツト上のようでした。私は予定どおり、5泊6日の入院生活を過ごしました。毎日の検診は、土・日曜日もあり朝7時30分と夕方17時すぎです。大学病院ですので、若い医師による一次診断の他、教授による診断も何回かありました。このような長い入院生活はこれまでなかったのですが、夜間の看護師の働きぶり、そして医師の早朝、土、日の検診と改めて大変な仕事であり、やりがいのある仕事は雰囲気からも察することができました。それは義務感というより、やりがいのある仕事に従事している喜びであるように思えました。このようにして多くの患者を診ることで知見を増やし、受け持った患者の治療方法を左右する仕事になるのでしょう。やはり「場数(臨床)」の多さは診療方針を大きく左右すると思えた次第です。

私の社会福祉士としの相談業も場数が相談内容の引き出しを増やせますが、やり直しが効かないのは医療です。

入院生活は退屈なものと思い、「仕事」を持ち込んだのは正解でした。読み物と書き物に時間を使い、気を紛らわすことでよい時間を過ごせました。ただ、入院生活はこれで終わりにしたいものです。

ちなみに、私が手術した病院は東邦大学医療センター大橋病院でした。(都内目黒区)                             以上

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時代が変わっても生きるメッセージ(1)

リーダーへの心得 (1)

※生活態度 = 「生きる目標をどこに置くか、 毎日の生活のリズムをどのように設定するか、他人・社会との関わりはどう有るべきか、自分をどうやって磨き高め豊かにしていくか、などの基本的な問題について考えた上で過ごす毎日の生活のしかた」  (新明解国語辞典・第五版)

・ 上司の役割で一番大事なことは、「チームの構成員をエンカレッジ–勇気つげる、元気づけることです。それには全員がそこに向かっていけるような共通の目標を作る」ことですね。 (松下電器中村邦夫社長)

・ 経営幹部に求められることは、「自主的に考える」ということ。

・経営陣が考えた方針や戦略を、具体的に現場の社員に落としこむ力が弱まっている。(ブリヂストン 渡辺恵夫社長)

※学習とは 「自己啓発による精神の錬磨である」 (P.ドラッカー)

※トレーニングとは「若いときに苦手なことをいっぱいやることです」  (インデックス会長 落合正美)

・リーダーの最も大切な役割とは「進むべき方向をきっちり明示すること」だろう。「組織が常にいいリズムで回るように仕向けることこそリーダーの最大の仕事」だ。(アサヒビール 池田弘一社長)

・「右手にロジック、左手に仮説、胸に信念、心は浪花節、そして、執念の粘り腰」 = 上司のあり方  (ヤマハ発動機 梶川隆社長)

  • マーケテイングの役目は、「エンジニアの思いをお客さんに伝えること」

  (ソニースタイル・ジャパン 佐藤一雅社長)

・「ビジネスに関する感性とは何か」を考えると、僕は人を巻き込んでいく力だと思う。(藤巻幸男 福助社長)

・「ブランドは、マーケテイングの道具ではなく、利益ある成長のためにある」(カルロス・ゴーン)

・「好奇心の満足に従事する仕事」はいくらやってもいやにならない。 (タウシッグ 米国経済学者)

・上司の一番の役割は何か 「多少の独断と偏見があっても早く結論を出す」

・結論なき組織はメンバーがいかに優秀であっても動くことはできない。(キャノン販売 村瀬治男社長)

  • 「発明とは、驚きである」 (通信衛星の父 J・R・ピアース)

 

リーダーへの心得 (2)

※ イノベーション = その本意は文字通り「新しいやり方」であり、技術に限らず組織や販売など人間の活動全般にかかわるものである。  (高知工科大学副学長 水野博之)

  • 課長の仕事は何か

商品、技術など事業の「競争力を強化すること」に尽きる。  (HOYA CEO鈴木洋)

※ マネジャーとは自分が預かっているヒト、モノ、カネの経営資源を使って最大限の成果を引き出す人

リーダーとは、経営資源の中でもとくにヒトを活かせる人。目標に向かって部下をリードしていける人のことです。                 (オムロン社長 作田久男)

  • スーパーエリートの条件
  • リーダーシップ            (スピーチ力を含む指導力)
  • フェアネススピリッツ             (指導者としての公正な精神力)
  • ディシプリンとセルフコントロール  (規律に裏づけられた自己抑制力)
  • モラリティ (指導者としての確固たる倫理力)
  • ノブレス・オブ リージ            (社会奉仕精神)

(人材育成機構 取締役高橋鍵彌)

※ 「いいビジネスモデル」とは何か    (市川アソシエイツ代表 市川周)

お客から銭(マネー)がいきおいよくとんでくるビジネスモデルがいいモデルだ。

  • リーダーには二つの心構えが求められる          (米ゼネラル・エレクトリック会長 イメルト)

一つは断固たる勇気と変革を進んで起こす力。もう一つは将来を楽観視できることだ。

※ 「最強ブランド」の条件    (LVMHモエヘネシー・ルイウ゛イトン社長 ベルナール・アルノー)

・永続性 ・強力なキャッシューフロー(現金収支) ・安定成長

  • 「個人-己を述べることが、そのまま世界を語ることにつながる者、それが詩人というものだ」  (トーマス・マン)
  • 「大学というところは学問へのきっかけを作る場所である。少なくともその雰囲気に触れ、生半可な学問と真の学問との区別くらいを覚えるところである」 (北杜夫 「どくとるマンボウ青春記」)
  • 経営をよくするということは、バランスシートをよくすることなんです (キャノン社長 御手洗冨士夫)

※ 芸とは、「他人が簡単にできないことを、そつなく効率的にやって見せたり、他人がちょっと真似することのできない技を人前でやって見せたりするスマートなパフォーマンス」です。 (「新明解国語辞典」 (第六版))

※ 医学とは、「患者を医やす学問」と言う意味

 

リーダーへの心得 (3)

  • 「死とは、モーツァルトを聴けなくなることだ」  (アルバート・アインシュタイン)

※ 学ぶとは、教わることではない。対象物からその本質を、自らの能力をもって学び取ることである。 教師が伝授可能なのは知識だけで、そこから何ものかを創造する責任は、師匠の教えを消化し、血肉と化してそれを使う弟子の側にある。      (中野 雄「モーツァルト 天才の秘密」 文春新書)

※ マネジャーに求められるのは

「より大きな組織」を動かすことよりも、異なる環境のなかで、さまざまな課題を解決する能力です。 ロレアルのマネジャーの最大のモチベーションは、「次の課題です。 次にどんな面白い仕事ができるか」、これにつきます。       (日本ロレアル社長 J.ザムザイル)」

※ マネジャーに求められるのは

膨大なデータをもとに戦略を考えて迅速に意思決定を行う能力です。 (デル日本法人社長 浜田宏)

・ 実業とは何かというと、お客様をハッピーにすること。

 

・ 人間が精神的に健康である条件

・ 自分を客観的に眺められる能力

・ 物事を保留(ペンディング)しておける能力

・ 秘密を持てる能力

・ 物事には別解があり得ると考える柔軟性   (春日武彦 精神科医)

※ 教養の原点とは

人間としての「分を弁(わきま)える」こと。 教養は一部のエリートの独占するものでなく、「人とのかかわりの中で生きる際に最低限必要なモラルとして、社会全体に広がるべき」だ。 (村上陽一郎 「やりなおし教養講座」NTT出版)

  • 「以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている」  (羽生 善治「決断力」)
  • 帝国ホテルの管理職に求められる能力の第一は、部下を心底ハッピーにする能力なのです。 企業理念というミッションを、パッションを持って臨機応変に表現できる管理職こそ、帝国ホテルが理想とする管理職像なのです。  (帝国ホテル社長 小林 哲也)

※ マネジメントは、人にかかわることである。  (P.F ドラッカー)

※ トップとしての役割は

「企業の戦略とビジョンがしっかりしているか見極めること」   (エルメス共同CEO パトリック・トマ)

亡国の悲劇とは人材がいないがゆえの悲劇ではなく、人材を活用するメカニズムが機能しなくなるかゆえの悲劇である。   (塩野七生)

リーダーへの心得 (4)

※ ビジネスとは

顧客に価値を提供し、その対価を得ることである (相手のメリットを考えることが「商売の基本」である)

  • 管理職というレベルで考えると

「部下の能力を見極めたうえで、やる気を引き出し、自由闊達で活力ある組織がつくれる人」が理想です。(高島屋社長 鈴木 弘治)

  • リーダーにとって必要なことをもうひとつ。それはつねに健全な危機感を持つということです。(シャープ社長 町田 勝彦)

※ コーチング

語源は馬車。部下のやる気と能力を引き出すコミュニケーション術である。

  • 歴史認識とは

自己認識であり、「われわれはどこから来たのか、今どこにいるのか、これからどこに行くのか」を問うことだ  (中村 政則『戦後史』岩波新書)

※ 経営能力とは

入りと出の辻褄を合わせることである。社員側や取引先の都合で数字が叶わない場合にも、合法な総てのことをして不足分を掻き集めて、平然としていられる力。それ以外ではない。   (日垣 隆)

  • 決してうつむいてはいけない  (ヘレンケラー)

※ 優れたリーダーの条件は

いっけん矛盾する二つの要求を同時に満たすこと(米経営学者 ジム・コリンズ)

  • すぐれた経営者が育つのは「上司と部下の間柄というよりは、むしろ師弟の関係」からである。

(三品和弘編著 『経営は十年にして成らず』東洋経済新報社)

  • 「リーダーと普通の人たちの差は一定である。リーダーの仕事ぶりが高ければ他の仕事ぶりも高くなる」  (P.F.ドラッカー)
  • 「原因というのはうまくゆかないもののことである」  (ラカン)
  • 健全な人というのは、

「自分の世界が広がってゆく人」       (内田 樹 神戸女子学院大学教授)

  • 芸術家は、ステージで己れの芸を披露し、金と時間を費やしてそれを鑑賞しようとする観客の、批判と共感を糧として成長する。  (中野雄 著 『モーツァルト 天才の秘密』文春新書)

※  CIOの役割とは

どうやってIT(情報技術)で企業経営を支援するか、どうすれば業績拡大にITが貢献できるかに責任を持つ経営職と定義できる。    (ガードナージャパン グループ バイスプレジデント 山野井 聡)

  • 意欲は、ほとんどの場合、単なる才能に勝る

(ロッキード・マーティン元会長兼CEO ノーマン・R・オーガスティング)

(注意:この資料は1990年代のものです)

印刷される方は→ 時代が変わっても生きるメッセージ(1)

 

老後の財産管理・継承方法 第5回目「生命保険信託」とまとめ

社会福祉士 北村弘之

今回は、「生命保険信託」についてです。

主に、親亡き後の障害のある子どもの生活資金等として、生命保険を活用する制度。保険契約者(親)が亡くなった際に、生命保険会社は提携する信託銀行に生命保険金を支払うものです。その後、同意者(後見人等)のもと、障害のある子の生活資金として定期的に交付する仕組みです。

生命保険-図1

 

 

生命保険(比較)-図2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は「老後の財産管理・継承方法」の最終です。

「後見制度」と「信託」を比較しました。上記

 

山と水の美術館巡り

(MIHO美術館と佐川美術館)

 4/9/2019

北村社会福祉士事務所

代表 北村弘之

この春、近江(滋賀県)の美術館を巡ってきました。ひとつは、”山の中”のMIHO美術館、もうひとつは、琵琶湖大橋の近くの”水の中”の佐川美術館です。ともに、私設の美術館ですが、嗜好をこらした建築様式と展示内容でした。

MIHO美術館は、琵琶湖線JR石山駅からバスで約50分の山深い中に作られており、宗教法人が1997年に開設したものです。建築にはパリのルーブル美術館のガラス館を設計した人が携わり、山の頂での美術館の配置と言い、展示室と言い豪華絢爛なものでした。その回りを松林が囲み日本的な風情もあり、苦心して作られた建築の髄が見られました。また美術館に至るアプローチは桜並木で圧巻の景色でした。(4月中旬が見ごろのようです) 今回の特別展では、世界に3点しかない国宝「耀変天目」のうち、大徳寺所蔵ものの展示があり、多くの客が見入っていました。私にとっては、静嘉堂文庫美術館所蔵のものを見ているので、あとは藤田美術館所蔵の「耀変天目」を見ることで3点全部を見終わることになります。

山の中にある美術館ですので、景観を損なわないように展示室の約8割が地下にありました。その地下には、エジプト、西アジア、ギリシャ、中国の優れた大小の展示物が、広い空間を贅沢に利用して配置されているのが印象的でした。

今回の特別展では、大徳寺の塔頭の一つ「龍光院」の耀変天目茶碗(国宝)の他に、門外不出の所蔵品約展示物150点が展示されていたため、多くの人々で賑わっていました。私も約3時間の滞在時間となり、出口の長いトンネルを歩きあとにしました。

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もう一方、佐川美術館は琵琶湖駅JR守山駅からバスで25分。琵琶湖のイメージを活かしてか、展示館の周りは広大な池を配置しており、まるで美術館が水面上にあるかのように思える建築物でした。常設展では、彫刻家佐藤忠良氏の作品、被爆作家の平山郁夫氏のシルクロードの作品が展示してありました。彫刻に興味が薄かった私でも、佐藤忠良の「帽子・夏」が大変モダンで引き込まれました。

また、特徴的な展示館として、京都「楽焼」の作家である第15代樂吉左衛門館がありました。ここは、15代樂吉左衛門氏がプロデュースした「茶室」と「楽焼作品の展示室」で構成されていました。学芸員の説明を聞きながら、水面下にある「茶室」も訪問することができました。残念ながら写真撮影はできませんでしたが、利休にはじまる伝統の茶室流儀が、現代風の様式での茶室に生まれ変わっているのがとても印象的でした。巨大な石やこぼれ落ちる水滴の音と、心和むひと時を過ごすことができた30分間でした。この館のテーマは利休の「守・破・離」です。ちなみに「守・破・離」とは、基本を学び、そしてその殻を破り、師匠の元を離れるという、いわば現代にも通じる言葉です。

また、この日はタレントの「木梨憲武」展が開催されており、多くの家族連れで賑わっておりました。展示会初日とあって、本人も多くのスタッフをともない会場で笑顔を振りまいていました。私にとって、テレビで見る芸能人の姿に、あのような特徴的な絵というか、作品を作成できることが、まさにタレントなんですよね。展示物の変遷はあるものの、作風は「草間彌生」に似てきた感を受けました。

初日の夕食は、守山駅前で「近江牛」を堪能しました。ちなみに近江牛は薩摩で生まれた牛を近江で飼育しているとのことでした。          以上

印刷される方はこちら→ 「美術館の旅」MIHO美術館と佐川美術館 042019

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老後の財産管理・継承方法 第4回目「家族信託」

社会福祉士 北村弘之

今回は、「家族信託」について説明いたします。(なお「家族信託」とは、一般社団法人 家族信託普及協会の登録商標です)

【1.家族信託とは】

資産を持つ人が、特定の目的(例えば「自分の老後の生活・介護に必要な資金の管理及び給付」等)に従って、その保有する不動産・預貯金等の資産を信頼できる家族に託し、その管理・処分を任せる仕組みです。いわば、「家族の家族による家族のための信託(財産管理)」です。(一般社団法人 家族信託普及協会)

 【代表的なメリット】は2点挙げられます。

 【その1.柔軟な財産管理】

元気なうちから資産の管理・処分を託すことで、元気なうちは、本人の指示に基づく財産管理を、本人が判断能力を喪失した後は、本人の意向に沿った財産管理をスムーズに実行できます。加えて、積極的な資産運用・組替え(不動産の売却・買換・アパート建設等)も、受託者たる家族の責任と判断で可能となります。

 【その2:  2次相続継承可能】

遺言書では、2次相続以降の資産承継先は指定できませんが、家族信託では指定可能です。下図は、代表的な関係図です。

家族信託-図1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参考)

信託には、営利目的のための「商事信託」と、営利目的をしない「民事信託」があります。信託法改正(2007年9月30日施行)により、一般の個人が扱えるものとして「家族信託® 」が財産継承の方法として現れました。(®一般社団法人 家族信託普及協会)

【家族信託でできるようになった代表的な相続を2例挙げます】

①認知症対策としての「家族信託」

これまでの財産管理では、判断能力が衰えたあと(認知症等)において、財産を柔軟(契約や借入等)に活用することが難しかったのですが、家族信託を行うことで活用が可能となりました。

②二次相続以降の承継者指定のための「家族信託」

これまでの資産継承では、二次相続以降の承継者を指定することはできませんでしたが、「家族信託」を利用することで二次相続以降の承継者を指定することが可能になりました。(遺言書では次の代迄のみ)

さて、一例目の場合です。

委託者(父)が所有するアパートを信託財産として、それぞれのアパートについて、受託者として、長男と長女にそれぞれ管理させることにより、委託者である父が認知症等により判断能力を喪失してしまった場合でも、アパートの契約更新や修繕のための外部業者との契約は可能となります。委託者の生前においては、父親はアパートの収益を受けられる受益者ともなれます。

但し 、信託財産となったアパートの所有権は受託者のものとなります。家族信託-図2

 

 

 

 

 

 

 

2例目です。二次相続以降の承継者を指定することが可能となりました。

 家族信託-図3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【信託財産の対象物と課題等】

■信託財産の対象物は金銭、有価証券、金銭債権、動産、土地およびその定着物、地上権、他

■課題として

 ①有識者相談窓口(弁護士、司法書士等)の少なさ、また、信託銀行の支店窓口では現状スムーズにいかない場合が多い

 ②口座名は、「委託者A 受託者B」または「受託者B信託口」といった名称に変更

 ③受託者の確保

  家族親族間での信認度、また事務能力、寿命、責任負担能力等が求められます

■費用の発生

 ・信託契約書までに至る専門家への報酬

 ・公証役場での手数料

 ・信託財産の登記料

 

(信託契約書のイメージ)

家族信託-図4

人間力を磨く(かきくけこ)

   人間力を磨く 「かきくけこ」

社会福祉士 北村弘之

 蓼科に行った際、食事する場所の一つに「きよみず」という店があります。最初は、信州サーマンが食べられるということで行きました。その後、落ち着いた店の雰囲気もあって何回か足を運んで食しています。そこにおいてある雑誌(主宰者が置いていった)に参考になる記事がありましたのでご紹介します。

1.「人間力を磨く」 かきくけこ

か—感動、 き—興味、く—工夫、け—健康、こ—恋

これは、人間力を磨くための言葉として紹介されていました。人生65歳にしてよいなるほどの言葉ですね。

2.詩人 「きむ」   → 「きむ」さんという詩人の詩をご紹介します。

人はね、いろんな人に

いろんな愛を受けて感謝して大きくなる

愛を誰かに与えるほど

愛は大きくなって帰ってくる

幸せな人ほど不満が出る

人間には欲があるけど

たまにはね、今ある幸せ

数えてみたら両手両足じゃ

絶対に足りんで。

自分が幸せになることを考えるより

誰かを幸せにする方が人生よっぽど楽しいよ

だってね 幸せを与えたら、幸せは帰ってくるから。

3.萩原エリ (美容師として高齢者等向けに活躍されている人の言葉です)

 シャンプーとは

 いやな思い出を流してあげること

 カットとは

 ひきずっている過去を切り落としてあげること

 セットとは

 心を整えてあげること

                           以上

印刷される方は(PDF)→ 人間力を磨く(かきくけこ)