空飛ぶ泥舟

2022/8/21

「空飛ぶ泥舟」

—茅野市—

社会福祉士 北村弘之  

何とも奇怪な建物「空飛ぶ泥舟」。それは、茅野市の諏訪大社(上社)の近くにある、建築家藤森照信氏の作品の「茶室」です。藤森氏の生誕地にあります。

まず、諏訪大社の神長官であった「守矢資料館」を訪ねました。ここも藤森氏の手がけた建物です。外壁は今では珍しくなった「泥壁」と「板」でなっており、一歩入り込むと玄関口は土のタタキです。地元の人に案内され中に入ってみましたが、資料の殆どは建物の中に保管されており、諏訪大社の歴史が展示されていました。

展示物を観た後、山の方に歩くこと2~3分ほどすると木陰の中から「建物らしきもの」が見えるではありませんか。あれあれという間に、次の建物「空飛ぶ泥舟」が見えてきました。この宙ぶらりんの部屋が「茶室」ということは、テレビ番組で知っていました。ぜひ機会があれば私もこの部屋で一服いただきたいものです。茶室に上がることは非公開のため外からの眺めとなりました。すでに作ってから10年ほど経っているということでしたが、風や雨、そして寒さにも負けない作りは建築家のプライドのようにも思えました。

藤森氏の建築物は、このほかにも全国各地にあるようです。 

以上