環境庁発 2100年未来の天気予報 

11/30/2020

環境庁発 2100年未来の天気予報

北村 弘之(社会福祉士)

地球温暖化が叫ばれて久しくなります。特に、ここ数年の大洪水の発生や猛暑など自然災害が我々の生活に与えるものは甚大になっています。私の小学生時代は、夏に30度を超えると両親は大変だと言っていましたが、50年後の現在は35度超えが日常的になりました。

  下記の写真は、環境庁(政府機関)がホームページで公開しているものです。私は、この記事を見て大変驚きました。何も温暖化対策がされない場合の80年後の「全国の最高気温」を表しています。現在でも夏には40度近くになることはありますが、40度超えは日常的になっているというものです。多分、自然界の動物や植物を含む多くの生物は、この「変化」に対応出来なければ衰退の一途となっていくのでしょう。それも「ゆで蛙」的に。


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2015年12月のCOP21「パリ協定」では、各国は産業革命前からの気温上昇を「1.5度」以内にする目標を立てました。しかし、米国の離脱表明がありその前途は暗くなっています。

しかし、我々一人ひとりができる何かがあるのではないでしょうか。その一つは、生活の満足感を80%にするというものです。よく言う、「腹八分目」と同様です。生活の向上や満足を求めるのは人間のよいところですが、その反面も考える必要があります。

例えば、車社会は生活の利便性を大いに上げましたが、排気ガスという問題を発生させました。それを世界的規模で規制をかけた結果、ガソリンの消費量は減り、空気も改善されました。

現在はプラスティックの課題がまだあります。これも世界的な課題の一つです。

自然破壊もそうです。山に降った雨水は、豊富な有機物を含みながら川となって、栄養分のある水となって海にそそぎます。そして、魚の繁殖をもたらしています。「水」はどんな生物にとって必要なものです。大変今年4月に亡くなった「C.W.ニコル」さんは、そんな自然を守りたいと長野県黒姫山に「アファンの森」を作り大きな共感を得、現在も引き継がれています。

今ある命は、動物や植物であろうと過去脈々と引き継がれてきたものです。この数十年の人間の経済活動一辺等が将来を危うくすると思っている人は多くいるのではないでしょうか。

今回のコロナ禍で、インバウンド作戦はやはり人間が作り上げた「バブル」経済の一つだったのではないでしょうか。 我々の生活に無理のない成長、そして行動が後世に引き継がれていくことが大切だと思った次第です。これは個人もそうですが、企業も同様です。               以上

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