時代が変わっても生きるメッセージ(5)

リーダーへの心得 (15)

※ 人間の老化とは、知力、体力よりも”感情の老化だ”。 (精神科医 和田 秀樹)

  • 読書によって知恵を養い、一筋縄ではいかない考え方をするようになることが、人生を豊かにする一つの道かと思う。            (阿川 弘之)
  • 「やらないよりやった方がいい、という考え方なので。失敗しても痛くもないし、失敗する権利だってあるでしょ」            (女優、映画監督 桃井かおり)

※ マーケティングとは、より多くの商品をより多くの人に利益の出る価格で確実に販売すること

  • 戦略的マーケターになる5つの能力   (日本能率協会 マーケティング推進部長 川崎 誠史)

・ 市場洞察力         市場の実態や変化の兆しを探り出す力

・ ユーザー理解力    ユーザーの行動変化を深く理解する力

・ 仮説創造力         市場と顧客の実態から仮説を生み出す力

・ 部門統合力         事業遂行に必要な経営資源を統合する力

・ 事業連結力         経営陣とともに他事業との相乗効果を生む力

 

※ 教育とは、好奇心を呼び覚まし、彼らが独自の好奇心を発達させることのできる手段を身に付けさせること。                              (バレンボイムとサイド「音楽と社会」)

  • 「チリのガイドのレベルの高さにも驚いた。英仏独スペイン語を話し礼儀正しく料理も上手。高所にも強く技術もある。植物、動物、地質に詳しく冗談も通じる。レストランでは料理に合わせてワインも選べ、砂の道の運転もうまい。その上、足も長く見た目にもいい。こんな男が日本にいるか?」 (登山家 田部井 淳子)

※ リーダーの仕事は「よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」ことだ。それに対してマネジャーは「部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用すること」(マーカス・バッキンガム『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』日本経済新聞社)

  • 「利己主義は一切の徳の芽を枯らすが、個人主義はさしあたり、公的な徳の源を枯らす」                 (仏の政治思想家 A・トクヴィル)
  • 常識と非常識がぶつかったときに、イノベーションが産まれる。 (井深 大)
  • 「将来に不安を抱いている人は多いかもしれない。でも、将来の保証なんて、私の若いころも、今の時代もない。どんな時代も変化して崩れる。だけど、未来に向かい飛び出していける情熱を持つことが大事だ、と言いたいですね。 (歌手 加藤 登紀子)
    • 「会議室はマーケティング戦略などを練るところ。クリエーティブな発想は、お酒を交わしながら、ざっくばらんに話している方がアイデアが出るんです」  (アミューズ社長 松崎 澄夫)
  • ブランドとは、”かけがえのない、うれしさの源泉”ということ

   (丸の内ブランドフォーラム代表 片平 秀貴)

  • フェアプレイーはルールの中ではなく人間の心の中に住む  (ゴルフ評論家 金田 武明)

 

リーダーへの心得 (16)

※ 地図とは、情報の集積である。

  • 「情報は早いから価値がある。不完全な情報、予兆で先を読むことが勝負。データや資料がそろってから決めるのではない。ぱっとポイントで判断する」

   (富士フィルムホーディングス社長 古森 重隆)

  • 「視野の偏った人材を生み出していると、いずれは国力は衰退する」

   (工学院大学教授 畑村 洋太郎)

  • リーダーシップ=成功への決まった道がないときに、人間を効率的に先導し、指示する能力
  • システムとは、「衆に優れた力(パワー)に恵まれた人のためにあるのではなく、一般の人々の力に合致し、その人々の必要性までも満たすものでなければならない」 (塩野 七生)
  • 「人を育てるというのは教える側と教わる側の共同作業である」                                                   (広岡 達郎 『野球再生』集英社インターナショナル)
  • 成長の真の源は起業、創意、発明、勤労、節倹の力だ  (ミルトン・フリードマン)
  • やりがいや業績ももちろん大事だが、職場内や取引先とのコミニュケーションが上手く取れた上で成り立った仕事というものは大概が気持ちの良いものであるし、そういった環境作りの出来る人間は、大概仕事の出来る人間だ。            (脚本家 大森 美香)

 

  • 発想を持った人を見抜き、動かすこと。契約書や仕様書どおりでは満足できぬ人をひきつけ、引っ張っていくこと。それこそがリーダーの仕事だ。 (井深 大)
  • 「人生のすべては人々のために働く。それが神より与えられた使命である」

   (英国の歴史家 トーマス・カーライル)

  • 医学とは、患者を医やす学問という意味。
  • 「人間の目には盲点があることを誰でも知っている。 しかし、人類にも盲点があることは余り人は知らない」                        (中谷 宇吉郎)
  • 経営者の仕事 = 時代に歩調を合わせながら、時代に負けない自分だけの経営軸をどう作るか。

 

  • ソフトパワーとは、強制的な金銭釣な報酬ではなく、その国が持つ独自の魅力によって、自国が望んでいる結果を国際政治の場で得ることができる力を意味します。その国の政策が他国から見て正当なものであれば、ソフトパワーは増し、逆の場合は減退します。(米ハーバード大学教授 ジョセフ・ナイ)
  • 持続可能とは「将来世代の欲求を満たしつつ、現在世代の欲求も満たす」経済活動のこと

目に見える情報や出来事を追いかけることに追われているうちに、見えないものについて考えるゆとりがなくなった」 (小倉 孝誠 『身体の文化史』中央公論新社)

 

リーダーへの心得 (17)

※ 決算とは、企業が原則として一年間の期間を区切って、企業活動での収益と費用を計算し、経営成績や財務状況を明らかにする手続きです。

  • 圧倒的な努力をしてリスクを埋め、鮮やかに勝つ。 その積み重ねが全社のブランドになるんです。僕はそんなゲームをずっと続けてきました。  (幻冬舎社長 見城 徹)
  • 求める後継者像は

「予見力・構想力・実行力の3つの力がないとダメ。 とくに予見力。 メーカーは後追いで仕事をするようではダメだし、社会情勢を含めてすべては幅広く頭が整理されていないと社長はできません。現段階ですべてそろっていないとしても、そういう素地を持っているかどうか私なりに見極めたいと思っています」     (シャープ社長 町田勝彦)

  • 「冷蔵庫にあるものを、すてずに大事に始末できる人こそ、本当にデキる奥さん」  (和食の鉄人 道場 六三郎)
  • 病気とは、東洋医学でいう「万病一元、血液の乱れから生ず」の「血液の汚れ」を何とか浄化しようとしている反応である。 (石原 結實 『超健康法』 講談社)
  • コンピューターが意味のある言葉を発することができないのは、生活していないからだと思う。コンピューターは猫を抱いたことがないし、豆乳も牛乳も飲まないからね。(アーサー・ビナード、詩人)
  • 「組織が存在するのは、組織自身のためではない。企業をはじめとするあらゆる組織が、社会の機関である」 (P・ドラッカー)
  • ブランドとは、長い年月をかけて蓄積された「見えざる資産」の戦略的な価値
  • しかし組織にとって適切な人材とはなんだろう?

必ず80点が取れるバランスのいい人材がいいのか。ある科目は百点で、ある科目が零点の人材はなぜいけないのか。そうした人材が生き残っている方が組織は強くなるのではないか。                                             (江上 剛 『非情銀行』 新潮文庫)

  • 「よくできた社史は叡智のかたまり、(企業を超えて) 社会や世界を反映している   (作家 井上ひさし)
  • 文化力とは、人生を豊かにする力です。 (建築家 安藤 忠雄)
  • 余分と思われる手間やたたずまいなどを、ノイズだ、冗長だと切っていって日本的な文化の編集ができなくなっている。 (編集工学者、 松岡 正剛)
  • マネジメントは、目標達成や問題解決のために手順を組み、経営資源を配分すると同時に、人員を配置し、進捗を監督すること。上位に位置する人が下位に位置する人を権限で統率し、組織を統制していくこと
  • リーダーシップの本質は、「見えないもの」を見て、人を巻き込んで、自発的に動いてもらうということ。                     (『リーダーシップの旅』光文社新書)
  • FBIの基本方針 「偶然を信じるな、しかし偶然を無視するな」

 

リーダーへの心得 (18)

  • 良い職場とは、人が群れるのではなく、リーダーの元、強い個性の持ち主が集い、しのぎを削る「果し合い」のような場なのです。そして経験上、組織のなかで自らが中心人物となった際は誰よりも汗を流し、弱音をもらさず、自己犠牲をいとわぬことがチームの方向性を導きます。(水道橋 博士、漫才師)
  • 後輩女性には、「自分で自分の枠を作らないで」と伝えたい。嫌な仕事、自信のない仕事でもチャレンジしてみることで、必ず得るものがあると考えるからだ。「引き出しは多いほうがいい」。自身の実感でもある。                                         (アステラス製薬、社外取締役 江端 貴子)

※ 身だしなみ     「たしなみ」は、芸事などの心得のほか、心掛けや覚悟、慎みなどをいう。 「身だしなみ」となるともう少し自律的要素が入り、他人に不愉快を与えない服装や態度という意味になる。わが身のたしなみ。 つまり「節度だ」。

  • 才能は静けさの中で作られ、性格は世の中の激流の中で作られる。 (ゲーテ)

 

※ 国際競争力とは収益であり、収益率×世界シェアで得ることができる。

 

  • 企業家とは「新しいこと」をやりとげる人であり、特定の職業というよりむしろ人間のタイプである。                                                   (シュンペーター)
  • 食事というものは、家族の一体感を確認する行為である。

          (宮下 規久朗 「食べる西洋美術史」 光文社新書)

  • いいジャズミュージシャンとは? (ジャズピアニスト、ハンク・ジョーンズ88才)

「演奏のクオリティーと、プロとしての意識のあり方だね。例えば、身なりをきちんとすることだ」

※ リーダーへの第一歩

「魂のうるおい」を取り戻し、情報化を超える知性と知恵を鍛えること。

  • 「三百年の江戸の太平が都市部に暮らす長屋の住人にもたらした新しいライフスタイルは『三ない主義』といって、三つがない」 モノをできるだけ持たない。 出世しない。 悩まない。(漫画家、文筆家 杉浦 日向子)
  • R&D「マネジメント」の役割は

「発見された新たな価値観をすごいもの」だと見抜き、社内の大きな流れにのせるパワーを発揮すること                        (元花王 理事ヘアケア研究所長、 本間意富)

  • 「哲学とは、人間の経験と思考をめぐって、その可能性と限界を見さだめようとするものである。」                   (熊野 純彦 「西洋哲学史」 岩波新書)
  • 金にもならず地位向上にも役立たない。けれど土中の養分のように、長い年月をかけて人を育て、豊かにしてくれる友だち。一見、無駄なものほど人生には大切。 佐野洋子 「友だちは無駄である」、ちくま文庫)

※ 進歩というものは、当たり前とされていることに、いつも挑戦することだ。

 (注意:この資料は1990年代のものです)

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