リーダーへの心得 (5)
- 「ビジネスの目的は製品を作り出すことでなく、顧客を創造することにある」 (ピーター・F・ドラッカー)
※ 「開発」とは、「未来に向けて、新しい何かをきりひらくこと」あるいは「そのために実験、発見すること」である。
- 毎日必死に利益の上げ方を考え、行動しているのがミドルマネジャーの仕事です。ミドルマネジャーの大事な役割は「説明責任」です。 (三菱重工業社長 佃 和夫)
※ 批評とは人を褒める特殊な技術だ。 (小林 秀雄)
- 「のぞみをもって旅をするということは、のぞみに到達するよりも良いことなのだ」 (スチーブンソン)
- リーダーの責任とは、短期・中期・長期で業績を上げ、結果を出すこと。そのための改革を日々怠るわけにはいかない。『もうこれで十分』と思ったら、リーダーは即座に辞めるべきだ。 (カルロス・ゴーン)
- 大人とは、「一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること」 (大辞林)
- 社会関係資本とは、簡単に言うと人脈、コネクションのことです。アメリカでこういう術語がもてはやされるようになったのは、グローバリズムの帰結です。何でもそうなんですけど、要するにこれまで数値化してこなかったものを数値化していこうという流れです。(内田 樹 『街場のアメリカ論』NTT出版)
- 「不良とは世の中にでた時に不具合を起こすこと」 (アルプス電気専務 谷本 勲)
- 仕事とは世の中に開いている穴。 穴の大きさをニーズという。穴を埋めると周囲の人が迷惑しなくなり、それなりにカネをもらえるようになる。それが仕事というものだ。(東大名誉教授 養老 孟司)
- 教えるということは、人対人の関係である。 だから人嫌いではけっして務まらない。(三遊亭 楽太郎)
- 「長所も短所も引っくるめて知り、活用すると生きやすい。資質が社会に向って開かれた時、のびのびと仕事ができるのではないか」 (グラフィックデザイナー 横尾 忠則)
- 「進歩は反省の厳しさに正比例する」 (本田 宗一郎)
- 「販売」とは、「感動」や「共感」という無形の財を創造する「生産的行為」である。(メリーチョコレートカムパニー社長 原 邦生)
- 小説家は世の中の無意識の種を拾って育てる仕事です。時には悪の種を拾うかもしれませんが、育てているといろいろ奇っ怪で面白いものを生み出します。 (作家 桐野 夏生)
- 企業価値とは、本来の実業を磨き上げて個性を作り出すこと。量的に大きくすることと質的に個性を磨くことを両立していこうと思っています。 (味の素社長 山口 範雄)
リーダーへの心得 (6)
※ 豊かな心、とは何か
「ただ自分たちだけの殻にこもって暮らしが立てば良いというのではなく、同時代万般の事物・事象に強い関心を持ち趣味・研究などを通じて交友を深め、より美しい環境、より高い自分を築く気持ちを失わない心 (「新明解国語辞典」 三省堂)
- リーダーに求められる役割 (大和ハウス工業社長 村上健治)
若い社員に経営参加させ、仕事への意欲を弾ませて引っ張っていくこと
※ 技監とは、 「責任以上の働きをするベテラン・エンジニアに与えられる名誉あるポスト」のこと
- 本当の国際人とは
日本人として培った伝統や文化や行動形式など、血となり肉となったものをきちんと持ち、日本人として一流、そのうえで相手の文化を理解し、知識・教養として身につけている人間のことをいいます。 (キャノン社長 御手洗 冨士雄)
- 生き残るための戦略は「戦略や戦術はない。 戦略は消費者が決める。我々はただそれを追いかけて、消費者の傾向を見て対応を決める。 これが21世紀の戦略だ。」 (大創産業社長 矢野 博丈)
- 知識労働者には道具は1つしかない。 情報である。 (P.F.ドラッカー)
- 「ファッションは情熱を込めただけ(ビジネスでも)返ってくる」 決算上のバランスシートよりも、心のバランスシートを見ていた方がうまくいくようです」 (信國 大志 ファッションデザイナー)
- 「演奏は競技ではない。恋愛です」 (『グレン・グールド発言集』 みすず書房)
- 「二種類の人間を私は信用しない。すなわち安く建築すると公言する建築家と簡単な答えを与えると公言する経済学者を」 (シュンペーター)
- リーダーシップがある人のゴーン流見分け方は
第一に、周囲の人間や初対面の人間とも心を通わせ絆を築く能力
第二に、チームとしての勝利を求める人」と断言する。
- 「自由とは法律の許すすべてをなす権利である」 (モンテスキュー 『法の精神』)
- 「モォツアルトは、ピアニストの試金石だとはよく言われる事だ。彼のピアノ曲の様な単純で純粋な音の持続に於いては、演奏者の腕の不正確は直ぐ露顕せざるを得ない。曖昧なタッチが身を隠す場所がないからであろう。」 (小林 秀雄 『モォツアルト 無常と言う事』 新潮文庫)
※ 年功序列制度とは、みんな平等という仕組みではなく、実は長い時間をかけて能力のある人、努力する人を選んで上に上げていく制度だった。 ところが、今は努力や能力が報われない社会になっています。 (森永 卓郎 独協大学教授)
リーダーへの心得 (7)
- 組織の精神はトップから生まれる (P.F.ドラッカー)
※ 学問の王道は、わからないことは自分の手や脳を使って勉強するということです。
- 科学者の資質とは、「自説に適合する事例を列挙することよりも自説に適合しない事例を探しだすことを優先させる傾向」である。
- 部下にモチベーションを与え、意思の疎通を図り、期待水準を上げて成果につなげることこそ、マネジメントの役割であり、やりがいである。 (カロルス・ゴーン)
※ 成功の秘訣は「7つのP」 (BMW社長 ヘルムート・パンケ)
中でも重要なのはPeople のPです。グループ社員が一番大事です。次のPは、Processです。常に正しい過程を経ることが重要です。三番目が優先順位のPriority、四番目が収益性のProfitability 、五番目に成長を続けるProfitable growth 。 最後の二つが取り組む姿勢としてのプレミアムと熱意 (Premium & enthusiasm)、そして情熱 (Passion)です。
※ 危機管理の要諦 「悲観的に準備し、楽観的に対処せよ」
- 時計も身につけない。天気予報も見ない。人間がもつ「原始的な能力」を鍛えている。(版画家 名嘉 睦稔)
- 指導者としての資質
「何をやればいいかという使命感。 目標を実際に実現できるかどうかという本質を見抜く力、時代を見通す力、洞察力。ねばり強くやり遂げるための情熱」 (マックス・ウェーバー)
※ バイヤーの資質は
「今」を読むことにあるのではなく、「次」を見ることにある。「今」から「次」の兆しをつかむ – そのクリエイテイブなジャンプこそが求められる職種なのだ。 (川島 蓉子 「伊勢丹な人々」)
- 他者とのぶつかり合いこそが新しい人生を切り開く。
「社会の様々な事象に関して、何が問題なのかを人びと共に考えるのが、哲学の本来の仕事である」 (哲学者 鷲田 清一)
- ナレッジマネジメントとは、組織の中や外にあるさまざまなナレッジ(知識、経験、知恵、知的資産、信念…等)を上手に管理し、新たな価値を創造していこうとする理論・手法である。 (勝見 明『「光の未来」に賭けた研究者スピリット』 ダイヤモンド社)
※ 「才能ってのは執念だよ」 (建築家 原 広司)
- 身体とは「思考の基盤」で、経験とは「たくわえられた思考のデータ」で、友人とは「思考の結果を検証するもの」である。 (橋本 治 『「わからない」という方法』 集英社新書)
※ プロとは、「絞っても何も出てこないカラカラの雑巾から、一滴でも水を絞り出すような人である」 (五木 寛之)
リーダーへの心得 (8)
- 「研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし」 (豊田 佐吉)
- 物々交換力とは
種類の違う物を交換する高度な判断力とセンスのこと。(明治大学教授 斎藤 孝)
- 「人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになることができる人である。 相手が少人数でも、あるいは多くの人々であっても、その人たちの気持ちになりうる人でなければならない。そのかわり、他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。自分が悩まない人は、他人を動かすことができない。私はそう思っている。自分が悩んだことのない人は、まず、人を動かすことはできない」 (本田 宗一郎)
- 本来のプロフェショナルとは
第一には、プロフェショナルは高度な専門技術を有していなければならない。
第二には、専門技術を適用するに当たって、厳格な倫理観を有していなければならない。
第三には、すべての能力は顧客の利益のためにささげねばならないのである。
- アフリカ学とは
遠い大陸のエキゾティックな風俗習慣を記録したり、低開発に苦しむ社会を援助するための方策を考え出す学問ではない。そうでなく、数百年にわたって世界に君臨する強者の常識に挑戦し、それに不服従であるような微細な営みを、アフリカ社会から学びとり、21世紀に生きる自分自身の糧とするための、激しくそして実践的な学問なのである。 (京都大学大学院助教授 松田 素二)
- 進歩 ・・・・・緩やかな、長い間気がつかなかった変化。 (アラン「定義集」 岩波文庫)
- ラディカルとはものごとを「その根本から考える」 知的資質のことである。(内田 樹「おじさん的思考」晶文社)
- マネジャーの役割
- 文化を築くこと (リーダーは従業員に感謝し、やる気を引き出し、意欲をかきたてる)
- 部下を理解すること (リーダーは創造的にタイミングよく、適切な形で部下を褒める)
- 仕事は楽しいこと (リーダーはマジメな仕事を楽しくする方法を見つける)
- 力を合わせて、よりよくすること (リーダーは創造性とチームワークを重視しそれをうながす)
- 事例を示すこと (リーダーは強い自尊心をもちながら、ことさらひらけさないことができる、その結果ストレスとうまくつきあえる) 「オルフェウス プロセス (角川書店)」
- 「駄目なことの一切を / 時代のせいにするな / わずかに光る尊厳の放棄 / 自分の感受性くらい / 自分で守れ / ばかものよ 」 (茨木 のりこ 詩人)
- 「詩は現実の実感を書くものでなく、想像力をもって現実を変化させることだ」 (西脇 順三郎 詩人)
(注意:この資料は1990年代のものです)
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