105歳、死ねないのも困るのよ(著:篠田桃紅) 

       105歳、死ねないのも困るのよ  –著:篠田桃紅–

                               6/10/2018

                         北村社会福祉士事務所

                            代表 北村弘之

前回の、有馬頼底著の「60歳のへこたれない生き方」に続いて、今回は希代の現役美術家で篠田桃紅氏の「105歳、死ねないのも困るのよ」を読みました。 長い人生を生きてこられ、現在も作家として活躍されています。この本の中からいくつかのフレーズをご紹介し、私のコメントをさせていただきました。私は、数年前に彼女の存在を知り、書道家と違うアーテイストとしての作品を鑑賞しております。

  1. 老人になっていく生きかたは、ほんとうに難しいです。(中略) 一身の中で、成熟している頭と精神、衰えている頭と体力の両方を抱えてやっていかなければならないのが、老いるということだと感じています。歳をとって重ねたものは、非常に得難いものです。

私は今年で65歳。世の中の基準に合わせると高齢者の域に入ります。身体能力は衰えていくものの、やりたいことがあり多少空回りしている部分が見られます。いつまでもつか好奇心。年老いた両親の背中を見てきた私にとって、「やりたい活動」と「老い支度」はまさに一緒にやってこようとしています。

  1. どうなるかわからないから、最後まで生きていられる。私にとっての真実の生き方は、今の自分の自然体に信を置くことです。やりたくないことはなるべくやらない。自分がやってもいいと思うことをやる。自分の自然体に耳を澄ましています。

 サラーリンマン時代と違い、自分が主体性をもって仕事や家のことをやっていると、毎日があっという間に過ぎてしまいます。これはよいことなのでしょう。サラリーマンを辞めてから「風邪」で寝込むことはなくなりました。

  1. 人生はやってみる価値がある。やるだけのことはどこまでも。

自分がいつまで生きられるかは誰もが知りません。だからいつも一生懸命に生きることが大切です。何事も精一杯やれることができれば、悔いは残らないのかもしれないと思っている今日この頃です。

  1. 思い上がってはならない周りのさまざまな助けがあって初めて人はなにかを為すことができる。

本当ですね。自分ひとりの力には限界がありますよね。それは仕事や遊びを通じて、多くの人とか関わりを持つことで実感しました。両親がよく言っていた「おかげ様で!!」が思い起こされます。

  印刷用PDFはこちら →「105歳、死ねないのも困るのよ」を読んで                                以上