介護保険シリーズ(6) ケアマネジャーとは

            ケアマネジャーとは

今回は、介護保険制度の中で中心的な役割を担っているケアマネジャーのことをお知らせいたします。

(図入り PDF) →介護シリーズ ケアマネジャーとは (図)

  1. ケアマネジャーとは

介護に関する専門職であり、福祉や保健医療の分野での実務経験のある人が取得できる公的資格です。正式には「介護支援専門員」といいます。一般的には、居宅介護支援事業所や各種施設などに所属し、ケアを必要とする人または家族の相談にのり、最適なケア受けられるように総合的にコーディネートやマネジメントをするのが役割です。資格取得には、介護支援専門員実務研修受講試験をパスしたのち、実務研修を受ける必要があります。但し、受講試験の際には、次の前提条件が必要となります。

・医師、歯科医師、看護師、保健師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、社会福祉士、介護福祉士などの資格をもち、そのうえで実務を5年以上経験した人

・生活相談員、支援相談員、相談支援専門員などとして、相談業務の実務を5年以上経験した人

 2.実務として

ケアマネジャーは、利用者や家族の立場に立って相談にのってくれる介護の専門家です。そのため実務的には多様で、関係者とコーディネートする力があります。しかし、必ずしも全員がそうではありませんし、ケアマネジャーの前身の職務(上記資格)経験によるところが大きいように思われます。

主な役割として

・ケアプランの作成、見直し

 (本人の生活状態等に合わせた見直し)

・各介護サービス提供機関との連絡や調整

 (ケアプランに基づき、適正なサービスが行われているか確認する)

・要介護認定の申請手続きや更新の代行

 (介護認定の新規申請時の手続き、また更新時の申請窓口となります)

・施設サービスの申し込みの調整

 (在宅での生活が難しくなった際、施設側との入居調整をおこないます)

・住宅改修を希望する人の改修の理由書の作成

 (在宅介護の人のため、手すりを付けたり階段昇降が楽になるように

住宅改修を申し込み場合の理由書等を記載します)

・利用者や家族からの相談に関する助言

 (介護に関する相談、また医療・福祉につなげる窓口となります)

3.介護保険とケアマネジャーの関係

ケアマネジャーは、立案したケアプランが各介護サービス提供者で適正に遂行されているか確認するとともに、利用者の状態や希望に合わせて、ケアプランの見直しを行います。あくまで、ケアマネジャーは利用者等の立場に立つことが原則となります。

以上